このコラムは最高です!
この感じ、西山貴浩ファンにはたまりません。悔しかったがこれを読んで少しはおさまります。やっぱり西山貴浩は最高です。
ポイントは2周2マークだ。
2番手先行していた桐生順平がややターンマークを開けたターンとなると、そこに西山貴浩、峰竜太が相次いで飛び込んだ。
3艇が重なるように旋回し、その勢いで大外の桐生、真ん中の西山が押し出されるような格好に。峰が逆転で2番手を獲り切った。
近年、接触があっての逆転に対するジャッジは厳しく、不良航法がとられてもおかしくないような局面。
事実、峰が優出会見にやってきたのはずいぶん時間が経ってからのことだった。しかし、セーフ! 峰が見事にファイナル行きを決めた。
装着場のモニター前には、すぐさま峰と西山が陣取った。
しゃがみ込んでモニターに食い入るように目を向ける二人。件の2周2マークでは、西山が立ち上がって笑顔で峰に抗議(笑)。峰も笑顔を返し、なんだかんだでノーサイドなのであった。
その西山を池田浩二がからかう。「アンタは惜しい!」。人差し指を突き付けて池田が言うと、西山は身体をねじって悔しがる。さらになんだかんだと言葉を連ねてからかう池田に、「んもーっ!」と西山は池田に突撃(笑)。池田は超抜の出足でそれをすり抜けて、逃げ切ったのであった。勝っても負けても、西山の周りはにぎやかだ。
ただ、ピットに戻ってきた直後の西山は、眉間にシワを寄せ、唇を噛みしめて悔恨に耐えている。
3周1マークでは峰に猛アタックしてみせたように、本気で優出を奪いにいったのだ。
勝負師として戦い、悔しさをぐっと腹の底に呑み込んだあとには、仲間に対して道化師のようにふるまう。西山貴浩は奥が深い、のである。
頑張れ、西山貴浩!!
レース動画
最高のレース!!