ボートレース江戸川で開催されている「G1江戸川大賞 開設65周年記念」は21日、5日目が行われた。セミファイナルの準優戦は3個レースともに、1号艇がゼロ台スタートを決めてのイン逃げ決着。10R平尾崇典、11R石渡鉄兵、12R西山貴浩が勝ち上がりに成功した。
22日、最終日のファイナル1枠をつかんだのは予選トップの西山貴浩【写真上・左】。準優12Rではインからコンマ04の気合のスタート。つけまいで攻めてきた濱野谷憲吾【写真上・右】を受け止めての見事な逃走劇だった。昨年9月、徳山のダイヤモンドカップに続くG1戦V2が目前。優勝戦もインから気合前面の速攻を見せそうだ。水面的には向かい風微風、下げ潮で好コンディションが予想される。
<江戸川 最終日 12R 優勝戦>
1枠 西山 貴浩 (福岡支部)
2枠 石渡 鉄兵 (東京支部)
3枠 平尾 崇典 (岡山支部)
4枠 瓜生 正義 (福岡支部)
5枠 濱野谷憲吾 (東京支部)
6枠 柳沢 一 (愛知支部)ファイナルはなかなか面白いメンバー構成になった。インの西山はレース足はまずまずという状況。ただストレートに関しては、トップ級とはやや差がある印象だ。2枠の石渡鉄兵も脚質的には似たムード。
これに対して、3枠にはストレートが選手間で評判の平尾崇典【写真上・左】、江戸川の鬼として遠征勢では名を馳せる存在だ。「試したいペラの形がある」と得意のストレート仕立てか? この中段カマシが炸裂(さくれつ)すると、中外勢にもチャンスが到来。すぐ外の瓜生正義【写真上・右】は当然だが、狙い目で面白いのはやはり東都のエース濱野谷憲吾だ。準優12Rでは執念の追い上げ。最終ターンマークで、君島秀三を抜き去っての2着入線。江戸川水面でのうまさは「江戸川鉄兵」こと石渡にも引けを取らない。濱野谷のまくり差し突き抜けのシーンも?
ボートレース江戸川のGⅠ「江戸川大賞 開設65周年記念」は21日、5日目を終了した。注目の準優3番勝負だが、10Rは強力な伸び足を誇る平尾崇典(岡山=48)が逃げ切り圧勝。2着争いは瓜生正義(福岡=44)が2周1Mで坪井康晴(静岡=43)を競り落として確保した。
続く11Rは地元・石渡鉄兵(東京=46)がインからトップスタートを決めて、他艇に何もさせない圧倒劇。次位争いは柳沢一(愛知=39)、永井源(愛知=40)、片岡雅裕(香川=34)の3艇で大混戦となったが、3周1Mで柳沢が先マイを果たし2着を勝ち取った。
準優ラストの12Rはイン西山貴浩(福岡=33)がスタートでコンマ04という気迫の踏み込みを見せて逃げ切った。2着は道中、先行した君島秀三(滋賀=40)を最終周回のラストターンマーク(3周2M)で浜野谷憲吾(東京=47)が逆転。優出キップをもぎ取った。
この結果、最終日(22日)12R・優勝戦出場メンバーは次の通りに決まった。
1号艇・西山 貴浩(福岡=33)
2号艇・石渡 鉄兵(東京=46)
3号艇・平尾 崇典(岡山=48)
4号艇・瓜生 正義(福岡=44)
5号艇・浜野谷憲吾(東京=47)
6号艇・柳沢 一(愛知=39)予選トップ通過から準優戦もしっかり逃げ切って優勝戦ポールポジションを手にした西山がV最短だ。
「準優戦のスタートは行く気で行った。伸びは若林(将・東京=37)さんに半分くらい出られたが(スタートで)ハナを切れば大丈夫と思った。出足、回り足はいい。優勝戦は伸びる人がいるので(スタートで)ハナを切るように行く。自信はあります」と気合充実。
昨年9月の徳山ダイヤモンドカップ以来、自身2度目のGⅠ制覇へ向けて優勝戦も気合のスタートを決める。