ボートレース戸田は29日、開催中のGⅠ「戸田プリムローズ 開設64周年記念」に参加していたボートレーサーの1人が、新型コロナウイルスに感染していたことを発表。同時に、3日目(30日)以降の開催を中止することを決定した。
ボートレース戸田によると、当該レーサーは手指の消毒、マスク着用の徹底した感染防止に努めて、競走に参加していた。そのため保健所による濃厚接触者に選手や関係者が指定されるかどうかは未定だが、今後のレースに万全を期すため、2日目の最終12レース終了後に出場全選手、関係者に開催中止に至る経緯を説明し、すぐさまピット内でPCR検査を実施。
開催の選手代表を務める須藤博倫(43=埼玉)は「開催も大事だけど、人命も大事。悪い意味でとらえてほしくはないですが、本当にコロナが身近に迫ってきているなという感じがします。開催中止は残念ですが、ご理解いただけたらと思っています。自分たちも今晩からどうしようか、詰めないといけない」と話した。
新型コロナウイルスの影響で開催が中止になったのは、昨年12月の桐生以来で、GⅠでは初。なお天災などでGⅠ以上の開催が途中中止になったのは、1995年の尼崎周年記念(阪神・淡路大震災のため)、徳山周年記念(台風のため)以来。