ボートレース三国のGⅠ「第64回近畿地区選手権」が7日に開幕する。前検日の6日にはスタート特訓とエンジン抽選が行われ、三国が誇る銘柄級の「18」は馬場貴也(36=滋賀)、「26」を山崎郡(31=大阪)がゲットした。
ほかにも地元記者おすすめエンジンの「29」は上田龍星(25=大阪)、「54」は石野貴之(38=大阪)、「15」は萩原秀人(41=福井)、「66」は君島秀三(40=滋賀)、「39」は西村拓也(34=大阪)が引き当てた。
なかでも今節、狙ってみたいのが西村だ。ここまで通算998勝と、通算1000勝に向けてマジック2で乗り込んできた。「あまり意識はしないですよ。勝てなかったら意識しますけど」とクールに語ったが、相棒となる39号機は3場所連続優出している上昇機。
「ペラは見ただけ。悪くないですね。フワフワするのでターンできるように調整したい」と前検としては合格点を出した。
今年は地元のオール大阪で優出4着→2場所前の桐生でも優出2着。前節のとこなめは優出はならなかったが、予選突破と存在感を示し「最近はエンジンの引きがめちゃ悪いけど、その割にはまとめられている。リズムも悪くないですね」と状態の良さを自覚している。
昨年のSG戦線は6月の宮島グラチャンは予選突破を果たすも、以降の7月鳴門オーシャンC、10月ダービー、平和島グランプリシリーズは予選落ち。ただ、ある選手の活躍で闘志に火がついたという。
「西山(貴浩、33=福岡)さんの活躍に刺激を受けた。実力があるし、すごい選手だけど自分も負けてないと思っている。今年は地区選の後に一般戦を挟み、若松GⅠ、SG福岡クラシック、住之江GⅠ2回と記念が続いている。今年は4月までが勝負と思うので年末のグランプリを見据える上でも結果を出したい」と意気込む。
初日は2R3号艇、11R4号艇とセンター枠で連勝のチャンスは十分。節目の1000勝を早急に飾って、シリーズの主役に躍り出るか注目したい。
7日から、福井県坂井市のボートレース三国で「G1第64回近畿地区選手権」がスタートする。全国でも屈指のハイレベルとされる近畿地区で、No.1を目指す戦いが始まる。
三国はホーム側のスリット付近が62メートルあり、かなり幅が広い。1コースが優位に運べて、1Mは対岸も広大なぶん、強気に握りやすい。そのため、イン有利な水面。ただ、冬場は北からのホーム追い風が強く吹く時が多い。2コース差し、3コースまくり差しが決まるパターンが増える。いずれ、スロー勢が幅を利かせる。
今節はダブルドリームで展開される。初日は、メイン12Rで荒波ドリームが行われる。枠番、メンバーは次の通り。
<三国 初日 12R 荒波ドリーム>
1枠 今垣光太郎(福井支部)
2枠 石野 貴之(大阪支部)
3枠 守田 俊介(滋賀支部)
4枠 太田 和美(大阪支部)
5枠 稲田 浩二(兵庫支部)
6枠 松田 祐季(福井支部)1枠には今垣光太郎【写真】が構える。ホームで臨む近畿地区選は、とにかく相性がいい。40回(1997年)、44回(2001年)、60回(2017年)と、大会3度の優勝は全て地元・三国で制した。予選道中から神がかり的な強さを発揮し、三国ファンから絶大な声援を受けてきた。今節、手にしたモーターは32号機。2連対率36.5%ながら、近況は3回連続で選抜入り。前検タイムは6秒66と目立たなかったが、レース本番までに手腕を発揮。確かな気配に仕上げるだろう。幸先よく逃げて、シリーズを優位に運ぶ。
予選組では、2連対率トップ(48.6%)の18号機を引いた馬場貴也が楽しみ。このモーターは、昨年10月の女子戦で小野生奈が優勝。すると、続く大橋純一郎(4着)、北村征嗣(2着)、中里英夫(3着)と計4節連続で優出。昨年11月以降は目立った活躍がないが、実績は十分。前検タイムは6秒61をマークした。
また、今年のG1戦線で連続優出中(尼崎優勝、からつ優出4着)の丸野一樹は、実績に乏しい42号機(2連対率34.9%)をどう立て直すか。なお、前検1番時計は古結宏の6秒53だった。