◇岡村慶太(33)福岡支部104期
ボートレース福岡のSG「第56回クラシック」が23日に開幕する。カウントダウン第2回はボートレースの最高グレードレース「SG」初出場となる岡村慶太だ。夢舞台初挑戦を直前に控えた心境を明かした。
昨年は自己最多となる年間5V。1月に発表されたクラシックの選出順位では予備2位だったが2月に各地で開催されたGⅠ地区選手権の結果、繰り上がりでSG初出場が決まった。
初SGに向けて「記念とメンバーが大差なくても違う雰囲気があるかなと思ってます。そういうのがあるなら味わいたい。自分はあまり気負うと良くないので、なるべく平常心で臨みたいです。〝地元の福岡開催だから〟とか考えずに…。いつも通りレースをやって全力が出せればいいです」と初々しく抱負を語る。
昨年10月から今年1月にかけて8連続優出(2V)と安定感ある走りを見せた。「あの時はペラ調整が合っていた。だから、どのコースからでも着をまとめられた。ああいう仕上がりができれば自分のレースができるんだなと分かりました」と成績以上の収穫と自信を手に入れた。
その一方で課題も残っている。「回転を止める調整が多いので冬場のように気温が下がっていると調整を合わせやすい。その分、夏場は得意じゃないです」と言う。クラシックが開催される3月下旬は暖かい春の陽気に包まれることも予想されるだけに、気温が高くなった時の対応が鍵になりそうだ。
また「ペラ調整で出足がきてる時と、伸び仕様っぽくなっている時で成績に差があるのも気になっているんです。それに決まり手にバラつきが出るんですよ。インだけはスタートさえ行けばある程度は成績を残せるけど、2~5コースは安定してないことは自覚してます」と自己分析。仕上げ、レース運びともに成長の余地を残している。
今大会は大きな楽しみも待っている。同じ福岡支部の西山貴浩(97期)は期は違うものの同級生。幼稚園から小学校、中学校、部活の野球部まで一緒だったという。その西山は、すでにSG常連となり、昨年12月の平和島SGグランプリでは優出と一歩も二歩も前を走っている。「彼とは〝一緒に上の舞台でやれたら〟とずっと言っていた。向こうは先に行っていたけど、そこにようやく自分も行けたという感じ。〝良かったな。頑張ろうな〟と声をかけてもらいました」。同級生との〝大舞台競演〟で多くの刺激と収穫を得ることができるはずだ。
目標は「まずは水神祭(SG初勝利)ですね。出場が決まってからは自分なりに準備してきただけに、それが結果につながるといいですね」と目を輝かせている。
☆SG初出場=今大会がクラシック初出場となるのは北村征嗣、河村了、下條雄太郎、田中和也、西村拓也、宮地元輝、上野真之介、岡村慶太、岩瀬裕亮、松尾拓の10人。このうち北村、田中、岡村はSG初出場。
クラシックでは過去55人の優勝者のうち30人がSG初優勝。初出場組にもチャンスあり!?