ボートレース平和島のGⅠ「開設67周年記念 トーキョー・ベイ・カップ」が15日、開幕する。前検日の14日はエンジン抽選、スタート特訓などが行われた。
今節の主役候補の1人、艇界のエンターテイナー・西山貴浩(34=福岡)に注目したい。前節の下関一般戦で今年2度目のVを飾り、大ブレークを果たした昨年のSG「グランプリ」以来となる平和島参戦。初日ドリーム戦ではGP優勝戦の「賞金王決定戦」と同じ2号艇で登場する。
エンジン抽選で引き当てた60号機は2連対率37・3%の中堅機だが「下関でいろいろと調整をして、『いいな』と思った(プロペラの)形で特訓に行ったんですけど、全然、合っていなかった。あまりいい感じはしなかったですね」と前検の感触はイマイチ。それでも「時間があるので、しっかり調整しますよ」と12R1走のアドバンテージを生かして、本番までに上積みは可能だろう。
一方で「スタートはバッチリです。平和島は本当に時計が見やすいですね。パッと目が切れる感じなんですよ」と、GPで冴えたスタート力は今節も期待できそうだ。
10月には当地でSG「ボートレース・ダービー」が開催される。「ダービー? ボク出られる勝率ありましたっけ? そうか、SG全部出られるんだった。だったら、いいイメージ残したいですね。頑張ります」と、秋の大一番に向けても、当地との好相性をさらに深めたいところだ。
15日12R・トーキョーベイドリームに出走
昨年12月の当地SGグランプリで優出(5着)を果たし、今年1月には江戸川GI・65周年記念を制した西山。今月末に地元・若松で行われるSGオールスターでは、自身初となるファン投票2位で選出されるなど、近況は充実している。
直前の下関一般戦でも予選を1位で通過し、準優で逃げ切って優勝戦の絶好枠をゲット。今年2度目のVを王道で飾り、好リズムで当地に乗り込んできた。
今節の相棒は60号機。近況の動きこそ目立たないが、前検練習の気配は悪くなかった。「前節でいいなと思った形にペラをたたいている。まだ合っていない感じがしたけど、感触はつかめた」と早くも調整の方向性を見い出している。
スタートに関しても「平和島はすごくしやすい。バッチリだった」と表情は明るい。
平和島GI初V、そして次走の若松オールスターに向けて勢いを加速させるためにも、初日ドリームは重要な戦いだ。白星発進を狙って、鋭発から素早い差しハンドルで一気に抜け出す。
今節は昨年末のグランプリ(同シリーズ含む)以来の当地参戦となる選手が多数登場する。優勝戦(5着)まで駒を進めた西山もその一人だ。グランプリではTR2ndから0台スタートを連発させ、ファイナルの扉をこじ開けた。「平和島はスタートが本当に決めやすい。前検もばっちりだった」と自信を隠さなかった。初日12Rのドリーム戦第1弾に2号艇で出走。スリットでプレッシャーをかけ、差し切りを狙う。