全国各レース場で恒例のお盆レースが始まった。現在、ボート界でもっとも強い男・峰竜太【写真】も11日に開幕した地元唐津の「お盆特選〜がばい王者決定戦〜」に出場、初日からさっそく連勝ゴールを飾り、地元ファンの圧倒的な人気に応えた。しかも、ただの連勝ゴールではない。ボート界のある記録を塗り替える、非常に価値のある連勝だった。
その記録とは、同一レースにおける連勝記録。まずは峰の昨年から今年にかけての唐津成績を紹介したい。
2019年1月正月戦
11132113準1優1
2019年5月GW戦
21213111準1優1
2019年8月お盆戦
11112111準1優4
2020年1月正月戦
11214111準1優1
2020年3月一般戦
31111111準1優1
2020年4月GW戦
11111111準1優1
2020年8月お盆戦
11すべて一般戦ではあるが、ご覧の通りのピンラッシュ。優勝を逃したのは昨年8月のお盆レースだけで、残る5節は全て優勝。もっと遡れば、2018年2月のG2モーターボート大賞から、11節連続優出中で、そのうち6節で優勝している。
注目して欲しいのは2020年3月の一般戦。1走目に3着と敗れた後は9連勝で優勝。続く4月のGW戦では10連勝で自身2回目の完全優勝を飾った。この2節で実に19連勝。11日の初日の連勝を加えて、唐津では21連勝になったわけ。
同一レース場における連勝記録は、1982年の鳴門での中道善博さん(引退)と1996年から1997年にかけて下関での大賀広幸がマークした20連勝が最長だった。昨年5月から今年2月にかけて、白井英治が地元の下関で18連勝まで記録を伸ばしたが、惜しくも更新はならず、改めて難しい記録であることを認識させられたばかりだったが、ノリに乗っている男・峰は、実は全くノンプレッシャーで新たな勲章を手にした。
なぜ、プレッシャーがなかったかというと、この記録を峰自身が全く知らなかったから。前検日に報道陣から話は聞いたそうだが、どうやらよく理解していなかったらしく、新記録を達成したレース後に、報道陣に感想を聞かれて「そういうことだったのかー」と初めてこの記録を知ったらしい。
「また新しい記録を作りましたね。こうなったら30連勝くらい、しましょうかね」と、新記録達成を認識した後はリップサービスが止まらなかったというから、この辺もいかにも峰らしくてほほ笑ましい。
今年はすでに11回の優勝を飾り、野中和夫さん(引退)の持つ、年間最多優勝「16回」の記録更新にも闘志を燃やしている峰だが、同一レース場における連勝記録もどこまで伸ばすのか、非常に楽しみになった。
yahoo
どうしても、西山貴浩みたいな選手が大好きあ筆者は好きにはなれないが、出している結果は本当に素晴らしいと思っている。圧倒的だ!!