ボートレーサー(競艇選手)が新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不適切に受給していた問題で、実態調査をしていた日本モーターボート競走会と選手会は28日、結果を公表する会見を開いた。新たに選手4人が新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不適切に受給していたことが分かり、計215人になったと発表。総額は約2億1千万円に上った。
競走会などは215人全員を出場停止や戒告の処分にする。全員が返還済みか返還の手続き中という。公営競技業界では、日本中央競馬会(JRA)の騎手13人を含む関係者167人が計約1億9千万円を不適切に受給していたことが分かっている。
◎出場停止4カ月=新型コロナウイルス感染症の影響がない「フライングまたは出遅れによる」理由で、選手会の注意喚起以降に受給していた(11人)
◎出場停止3カ月=新型コロナウイルス感染症の影響がない「フライングまたは出遅れによる」理由で、選手会の注意喚起以前に受給していた(13人)
◎出場停止2カ月=新型コロナウイルス感染症の影響がない「私傷病および公傷などによる」理由で、選手会の注意喚起以降に受給していた(19人)
◎出場停止1カ月=新型コロナウイルス感染症の影響がない「私傷病および公傷などによる」理由で、選手会の注意喚起以前に受給していた(24人)
◎戒告=新型コロナウイルス感染症の影響があり、「感染者や濃厚接触者に指定され、あるいは開催中止や打ち切りとなり、出場あっせんに影響を受けたことによる」、「感染症拡大予防などのため競走不参加、前検不合格、途中帰郷となったことによる」、「ボートレース以外の事業収入などによる」という理由で受給していた(148人)
処分された選手の級別内訳は、A1級=43人、A2級=39人、B1級=110人、B2級=23人。