西山貴浩選手と近い後輩、磯部誠と仲谷颯斗の西山貴浩G1制覇に対するコメント、内容は違うが共にリスペクトを感じる。
G1を取った事でここまで色々な事を様々な媒体が取り上げる選手は多分女子選手以外では西山貴浩だけだろうな。もっともっとメジャーになってほしい。
ボートレース住之江のルーキーシリーズ第17戦「スカパー!JLC杯」は28日、中盤戦のヤマ場3日目を終了。29日は準優勝戦に進出するベスト18が出揃う、予選最終日の4日目を迎える。
ここまでのポイント争いは地元オーバーエージ枠の格上・木下翔太(29=大阪)が5戦2勝2着3回の安定した成績で得点率9・40。首位を堅持した。2位には8・80の仲谷颯仁(26=福岡)がつけて、両者で激しい予選トップ争いを展開している。
この日(28日)は、徳山ボートの「ダイヤモンドカップ」で人気レーサー・西山貴浩(33=福岡)が悲願のGI初優勝を飾った。これが各地のレーサーたちに、少なからず〝影響〟を及ぼしているようだ。ここ住之江でも仲谷颯仁(26=福岡)がその一人だ。
「同じグループの先輩なので、自分のことのようにうれしい。ずっと苦労をしていたのを見てきたので…。(自分にとっても)いい刺激になったし、すごく力をもらいました。僕ももっと頑張らないと…」と、まなじりを釣り上げた。
今大会はここまで5戦2勝でオール3着以内をキープする安定したレースぶりながら「いい足をしている割に着が取れていない。もっといい着を取れる足なのに…。自分がミスをしている」といささかフラストレーションがたまり、消化不良気味だったが、この西山のV劇を目の当たりにして、一気に目を覚ましたようだ。
シリーズ中盤戦以降、いや、もっと大きなスパンでの彼のレースぶりに〝変化〟が起きそうだ。
ボートレース蒲郡の一般戦が29日に開幕する。28日の前検日にはエンジン抽選、スタート特訓などが行われた。
今節の主役は22日に終了した、びわこプレミアムGⅠ「第7回ヤングダービー」を制した磯部誠(愛知=30)だ。当地は地元プールだけにレース場関係者にも知った顔が多く〝凱旋シリーズ〟とあって、にぎやかな祝福攻めにあっていた。
スタート特訓を終えて引き揚げてくる際には、両手を突き挙げ〝仮想ウイニングラン〟を思わせる!? ポーズでおどけるシーンもあった。
「記念タイトルを勝ったからといって何も変わらないですけどね。やっていることは何ひとつ変わってないし、これまでずっとやってきたことが間違ってなかったんだな、っていうのがわかったぐらいですかね。まあ(8月以降3Vで)これほどポンポンと勝てるとは思わなかったけど、ギャンブルには流れが重要ですからね」と冷静に語る余裕もあった。
その特訓前には、仲のいい西山貴浩(福岡=33)がボートレース徳山でGⅠウイナーの仲間入りを果たしたのを見届けていた。「西山さんもついに俺に追いつきましたか(笑い)。やっと僕と同じステージにきたってことですね」と冗談交じりに上から目線で語れるのも、自他ともに認める〝兄弟分〟の間柄だからこそだ。
「でも、よく考えたら賞金ランクで俺、抜かれちゃったんだよなあ。まあ2人でグランプリに行けるよう頑張りますよ。いつまでも〝グランプリ知らんぷり〟じゃあダメでしょう」と豪快に笑い飛ばしていた。年間賞金ランキングで西山は13位、磯部は21位でともに、年末の平和島SG「グランプリ」出場を狙える位置にいる。ヤングダービー優勝直後のインタビューで「目標は次の蒲郡で優勝すること」と語っていただけに、必勝態勢を敷いて今シリーズに臨む。
磯部は1990年9月8日生まれの105期生。ヤングダービーの優勝戦でも披露した差しを一番の得意技にしている。
<桐生ボート>◇4日目◇30日
川上剛(39=福岡)が古い記憶をたどって正解を出した。「そういえば瓜生(正義)さんが桐生得意だったなと思い出して、ペラは昔の瓜生さんの形にした。いい仕上がりです」。準優10Rはまくり残して2着。ターン後の押しは力強かった。愛弟子の西山貴浩は徳山ダイヤモンドカップでG1初優勝したばかり。「賞金は西山の十分の一だけど、久々に優勝したい。次節の桐生に来る(仲谷)颯仁にもお土産を作りたいしね」。優勝戦は4枠。17年7月若松以来の優勝を福岡へ持ち帰る。