ボートレース児島のGI「児島キングカップ開設68周年記念」は3日、シリーズ最大のヤマ場、準優勝戦3番勝負を終了した。
その準優戦はすべてイン逃げ決着で、1号艇の3選手が順当に勝利。結果、4日最終日第12Rで争われる優勝戦に進出するベスト6は次の通りに決定。コメントと併せて紹介しよう。
1・菊地孝平(静岡=42)足はバランス型で悪いところがない。上位とはいえないまでも、優勝戦では互角の勝負ができる。
2・峰 竜太(佐賀=35)かかりが良くて気持ち良く全速でターンができる。出足は節一だし、伸びも松井さんがいいけどヒケは取らない。この出足なら差しが入る足。
3・山崎智也(群馬=46)バランスが取れて全部の足がいい。目立つことはないけど、高い水準のところにはいる。
4・松井 繁(大阪=50)足はまあまああるし、悪くない。コースは枠なりで、伸び型にするかはそのときの気分次第。
5・篠崎元志(福岡=34)バランス型で出足はまあまあ。特別、伸びることはないが、全体的にまとまっていて上位の一角にある。
6・吉川元浩(兵庫=48)足はバランスが取れていい。3日目から乗り心地も良くなってトップクラス。
ちなみに、6選手の2020年獲得賞金ランクは3日現在、菊地=6位、峰=1位、山崎=100位以下、松井=12位、篠崎=29位、吉川=2位となっており、山崎以外の5人は11月末の蒲郡SG「チャレンジカップ」出場圏内(菊地はF休みで選考除外)にいる。
絶好枠を勝ち取った菊地は優勝すれば、獲得賞金額も8800万円弱まで上積み、ランク3位に浮上する計算。月末の大村SG「第67回ボートレースダービー」終了後に30日のF休みが待っているため、年末の〝ビッグイベント〟SGグランプリ(BR平和島=12月15日~)への、トップ6シード(トライアル2ndから出場)入りに、少しでも近づいておきたいところだ。
一方、山崎は優勝しても50位前後へのランクインで、次節のまるがめGI「68周年記念」(11日から)でも勝負駆けとなる。
ボートレース児島のGⅠ「児島キングカップ開設68周年記念」は3日、準優戦が行われた結果、4日の最終日第12Rで行われる優勝戦は
❶菊地孝平(静岡=42)
❷峰 竜太(佐賀=35)
❸山崎智也(群馬=46)
❹松井 繁(大阪-50)
❺篠崎元志(福岡=34)
❻吉川元浩(兵庫=48)の6選手によって争われる。
機力を上昇させて、予選3日目から4連勝の快進撃で、絶好枠を勝ち取った菊地がV最有力候補にのし上がってきたが、これに待ったをかけようと、虎視眈々としているのが峰だ。
「以前、児島のGⅢの優勝戦で(1号艇の)菊地さんを倒しているのでね。そのときはエンジンも出てなかったし、体調も良くなかった。今回は体調もエンジンもいいですから」とニヤリ。2018年4月の当地GⅢ優勝戦で1号艇の菊地を、2号艇の峰が鋭い差しハンドルで粉砕したイメージが鮮明に残っているようだ。
峰は今年の獲得賞金も唯一、1憶円オーバーの1憶2212万円強で、ランクトップを独走中! 勝負度合いは、さほど濃くはないかと思われたが、さにあらず。V奪取に向けて、気合満々でいる。
というのも、峰には大きな目標があるから。引退した野中和夫氏が持つ『年間17V』の最多V記録を破るという野望だ。現在までに12Vで、記録更新にはあと5回の優勝が必要となる。この後のあっ旋予定はGI&SGが目白押しで、かなり厳しい状況ではあるが「まだ諦めていないですよ。令和のこの時代にまた新しい記録ができるのはいいことなので(新記録を)狙っていきます! もし、今年できなかったら、もうできないと思うし…」。
〝チャレンジャー〟峰から目が離せない。