蒲郡ヴィーナスシリーズ(1月13日〜18日開催)は3日目が終了した。小野生奈(福岡)が8Rで6コース差しを決めるなど好調をキープ。3・2・1・1・2着のオール3連対で予選トップに浮上した。2位以下には高田ひかる(三重)、大瀧明日香(愛知)、遠藤エミ(滋賀)、田口節子(岡山)らが僅差で続いており、4日目は準優好枠をめぐる激しい戦いとなりそうだ。
さてシリーズ前半を終えた蒲郡ヴィーナスシリーズだが、その裏で新たな戦いがスタートしている。SGボートレースオールスター(5月25日〜30日開催予定・若松)の出場選手を決めるファン投票が1月15日に始まった。
女子レーサーで投票対象となっている選手は今期A1級の27人。女子の選出人数については「A1級選手の男女人数比率等を勘案」という規定があるため7〜8人になるのが通例だ。
【ボートレースオールスター出場女子選手(最近5年間)】
2016年 平高奈菜、平山智加、寺田千恵、日高逸子、遠藤エミ、小野生奈、魚谷香織
2017年 小野生奈、平高奈菜、竹井奈美、長嶋万記、日高逸子、遠藤エミ、中村桃佳、松本晶恵※
2018年 遠藤エミ、長嶋万記、小野生奈、日高逸子、竹井奈美、守屋美穂、松本晶恵
2019年 大山千広、小野生奈、竹井奈美、長嶋万記、守屋美穂、日高逸子、遠藤エミ、松本晶恵※
2020年 大山千広、守屋美穂、平高奈菜、遠藤エミ、長嶋万記、松本晶恵、小野生奈、香川素子
(※記載順はファン投票得票順)
(※2017年は平山智加があっせん辞退、松本晶恵が予備1位から繰り上がり)
(※2019年は中村桃佳があっせん辞退、松本晶恵が予備1位から繰り上がり)今年は2年連続女子トップ当選中の大山千広や、レディースオールスターファン投票2位の守屋美穂、クイーンズクライマックス覇者の平高奈菜らが順当に票を伸ばしそうな気配。また5年ぶりの出場を狙う平山智加や、6年ぶりの出場を目指す鎌倉涼らも今年は“選挙戦”に加わっており、誰が選ばれるのか読みづらい展開だ。7年連続出場中の小野生奈や、5年連続出場中の遠藤エミ、4年連続出場中の長嶋万記ら常連組も安心できない状況だろう。
混戦ムードが高まっているだけに、ファン投票の実施期間中(1月15日〜2月19日)にどれだけアピールできるかが大きなカギになってきそうだ。今節の蒲郡ヴィーナスシリーズ出場メンバーのなかでは、松本晶恵【写真】や香川素子らに注目したい。松本はオールスター4年連続出場中だが、2017年と2019年は女子の予備1位から繰り上がり出場となるなどボーダー付近になることが多い選手。これから1カ月ほどの間に存在感を見せて票を集めたいところだ。香川は昨年ファン投票女子8位に入ってSG初出場の切符を獲得。今年も出場権を得られるか否かは今後の約1カ月間の走りがポイントになってくるだろう。そのほかにも田口節子や高田ひかるらが得票アップを狙って今節V争いをにぎわしている。SGの舞台を目指す女子レーサーたちの熾烈なアピール合戦に注目だ。