ボートレース大村で20日に開幕するSG「第67回ダービー」のエンジン抽選が前検日の19日に行われた。
注目のエース機・70号は今垣光太郎(福井=51)がゲット! 今節も持ち味であるダッシュからの迫力のある攻勢が見られそうだ。
もう一つのエース格・27号はドリーム組の前本泰和(広島=48)の手に渡った。また、ドリーム戦1号艇に組まれている峰竜太(佐賀=35)は前節V機で2連率48%と高勝率を誇る13号を獲得。今年すでに13Vと絶好調だけに、4度目となるSG制覇に向けて追い風となりそうだ。
一方、地元の総大将・原田幸哉(長崎=44)は2連率28%と低調な65号とのコンビ。地元の牙城を守るためにも、どこまで立て直せるかに注目が集まる。
ボートレース大村のSG「第67回ダービー」が20日に開幕する。その前検日に当たる19日には注目のエンジン抽選、ならびにスタート特訓などが行われた。
今大会の話題となるのは、2020年獲得賞金額ダントツ! さらに年間13Vを数える〝超〟絶好調の峰竜太(佐賀=35)の動向だろう。注目のエンジン抽選では、自身の目指すところである〝最強選手〟への戦いにおいて、力強い相棒となってくれる13号機を得ている。
ドリーム戦メンバーと舟を併せたスタート特訓では当地エース機の一つ・27号機を駆る前本泰和(広島=48)の気配が目を引いていたが、峰の動きもそれに全く見劣るものではなかった。特訓後には「行き足から伸びはすごく出るわけではないけど、雰囲気は良かった」と話したように、前検日から手応えは良好。今シリーズもおなじみの〝アロハスピリット〟でV戦線を席捲しそうだ。
一方、ダービー連覇がかかる毒島誠(群馬=36)は近況こそ下降気味ながら、それまでは〝エース〟の看板を背負っていた75号機とのタッグに「違和感はなかったし、乗っていて悪くなかった」とまずまずの表情を見せた。
また、予選組ではベテラン今垣光太郎(福井=51)が、もう一つのエース・70号機で「いいエンジンの雰囲気がありました」と上々の動きをアピールした。こちらは、来月末の蒲郡SG「チャレンジカップ」出場への勝負駆け真っただ中。最低でも優出が条件となるだけに連日、目が離せなくなった。
ボートレース大村のSG「第67回ダービー」が20日に開幕する。今大会は今年の賞金トップを快走する峰竜太(佐賀=35)や、ダービー連覇を狙う毒島誠(群馬=36)ら、V候補は五指に余るほどだが、本紙が注目するのはこの男、白井英治(山口=44)だ。
艇界最長の伝統と最高権威を誇るSGレース――。それが「ダービー」だ。このダービーを最も愛し、最高の敬意を払い、こだわり続けたのが8日、惜しまれつつ引退した〝ミスターボートレース〟今村豊氏だった。
現役時代は「自分は賞金王のタイトルよりも、ダービーを重んじている」と公言してはばからなかった。その今村イズムを継承する愛弟子・白井も当然、ダービータイトルの重みは十分に理解しているはずだ。
今回で15回目のダービー出場。これまで5回の優出で準優勝2回(第56回、第63回)、3着も2回と、手が届きそうで届かないのはやはり、その格、タイトルの〝重さ〟なのかもしれない。だが、師匠が一線を退いた今、そのダービーへの思いは白井自身が体現していかなければなるまい。
今村氏の引退発表があったときに出走していた平和島GI「開設66周年記念」は優勝戦1号艇ながら凡走。〝惜別V〟を届けられなかっただけに「ダービーでは…」と、ひそかに腕をぶしているに違いない。
その白井が今節、手にしたエンジンは2連率30%の56号機。スタート特訓後には「プロペラはそのまま行きました。前検の状態なら1着は難しい」と渋い表情を見せていた。
「回転の上がり、ターン手前の握り込みは良く感じたけど、行き足から伸びはもうちょっとしっかりしてほしい。何かしたい感じはありますね」とエンジンは良好とは言えない状態にある。
ただ、今の白井にはこの逆境をはね返すだけの闘志がメラメラと湧き立っている。
「(ダービーは)今村さんに昔から一番格式の高いSGと教えられてきたので一番、取りたい気持ちがある」
機力よりも「気力」で勝負! これだ。
現在、賞金ランクは8473万円の5位だが、この大会後にはF休みに入るため蒲郡チャレンジカップ(11月24~29日)には出場できない。何としてもここで、年末「グランプリ」のトップ6シードを確定させ、師匠の果たせなかったグランプリ制覇へ突き進むつもりだ。
白井は1976年10月15日生まれ。山口支部の80期生。2014年8月の若松メモリアルでSG初制覇。18年徳山グラチャンで悲願の地元SG初制覇を成し遂げた。通算SG2V、GⅠ12Vを誇る。〝ホワイトシャーク〟の異名を取る現役屈指の強豪レーサーだ。
ボートレース大村(長崎県)の「SG第67回ボートレースダービー」はきょう20日に開幕する。
ダービーは勝率上位の選手が出場できるSG戦。選考期間(昨年8月〜今年7月)の勝率トップで、当然のようにドリーム戦1号艇で登場するのは峰竜太【写真上】。前走地の丸亀G1戦ではコンマ01のスタートでインから逃げ切り、今年13回目の優勝を飾ったばかりだが、今回もまた好モーターをゲット! 前節、丸岡正典が伸び型の節一級で優勝を飾った上昇機で前検タイムも佐藤翼に続く2番時計をたたき出し、「モーターは良さそう」と好感触を得た。大村は昨年のSGメモリアル準優でFを切った苦い思い出もあるが、そのリベンジを果たすには最高の相棒を手に入れた。
ドリーム組では前本泰和も前評判の高いモーター。地元の桑原悠の18号機とともに、Wエース機と目される27号機を手にした。前本は「そんなに良くない」と厳しい評価だったが、特訓後のインタビューでは他の選手から「前本さんが出ていた」というコメントも聞こえてきただけに、ドリーム戦では峰に迫る一番手になるかも。
地元勢ではWエース機を手にした桑原悠【写真上】が何と言っても楽しみ。夏場に入ってプロペラに迷いが生じ調子を落としていたが、今節は原点に戻って伸びにこだわる調整をするという。前検日も特訓の前にペラを伸び型に調整し、山口剛あたりからは「桑原選手とは全然足が違った」というコメントも出ていたほど。
長崎支部は1987年にメモリアルを制覇した国光秀雄(引退)を最後に、もう33年間もSG戦覇者が誕生していない(原田幸哉のSG優勝は愛知支部時代)。長崎支部33年ぶりの悲願へ、桑原にかかる期待は大きい。
大村SGボートレースダービーのレース情報やムービー特集、その他コンテンツはページ下の関連リンクよりご確認いただきたい。熱いレース展開に乗り遅れないようご注意を。
<大村ボート:ボートレースダービー>◇SG◇前検日◇19日
紅一点、ダービー初出場の平高奈菜(33=香川)は、いきなり開幕1Rから登場する。
今年前半は優出ラッシュで絶好調も6月に下関の事故で右腕を骨折。8月の復帰後は、優出も1回だけと精彩を欠く。だが初の大舞台、「最近の中では一番いいです」と前検好感触、気持ちは前を向く。5月の住之江オールスターでは準優進出した。熱い心の全速旋回でアピールする。
<大村ボート:ボートレースダービー>◇SG◇前検日◇19日
賞金ランク14位の井口佳典(43=三重)が、5年連続GP出場へ、闘志を燃やした。
8月下関SGメモリアルでフライングを切ったため、11月の蒲郡SGチャレンジカップは出場できない。「(グランプリ出場の)18人に入ることが現実的な目標だと思う」と冷静に話した。
絶好の相棒を手にした。引き当てたのは出足のいい36号機。調整が合えば、伸びも強力になる。6月大村周年で優勝するなど、水面相性もいい。「少しペラをたたいた。悪くない。全体にいい感じ。ペラだけで上積みしたい」と気合を入れた。初日は6、10Rで好発進といきたい。