ボートレース江戸川の「G1江戸川大賞 開設65周年記念」は予選4日間を終了した。3日目まで得点率トップに立っていた片岡雅裕は、6枠戦で5着に敗れてしまい、得点率5位に後退。準優の枠も11R2号艇と枠を下げてしまい、少々悔しい内容の予選ラストランとなってしまった。
片岡に代わり、予選トップへと浮上したのは西山貴浩【写真上】。4日目は11Rの2枠戦を2着にまとめ、予選をフィニッシュ。「出ている人とは全然違います。成績ほどの足ではないですよ」と機力の方は中の上という範囲。ただ今節、本人が口にしているが「ツキ一本」、レースの流れはかなりいい。「グランプリ(優出5着)に行ってからリラックスして乗れるようになった」。西山の成長が流れを引き寄せている部分は当然あるが、本人的にはこのいい流れを意識して、気分良く準優を突破したいだろう。西山は約7年前の当地一般戦で7戦5勝、2着2本のオール2連対で優勝した経験もある。
<江戸川 5日目 12R 準優勝戦>
1枠 西山 貴浩 (福岡支部)
2枠 若林 将 (東京支部)
3枠 濱野谷憲吾 (東京支部)
4枠 君島 秀三 (滋賀支部)
5枠 秋山 直之 (群馬支部)
6枠 小池 修平 (大阪支部)ただ、西山が1号艇で乗る準優12Rには、3枠に濱野谷憲吾【写真上】という強敵が存在する。濱野谷は初戦のドリームレーサー賞を、3コースからの鮮やかなツケマイで制している。レースイメージの良さからも、西山を脅かす存在となりそう。対決に注目だ。
そのほかのレースの準優1号艇は、11Rが石渡鉄兵(予選2位)、10Rが平尾崇典(石渡とタイ成績も0秒1のタイム差で予選3位)となっている。
ボートレース江戸川のGⅠ「江戸川大賞 開設65周年記念」は20日、予選最終日の4日目を終了。21日の5日目は佳境の準優勝戦3番勝負が争われる。
この日は予選トップを巡る激しいポイントバトルが繰り広げられたが、11Rで西山貴浩(福岡=33)が2コースから差して2着を確保し、この時点で得点率は8・33に上昇。同じレースに出走していた若林将(東京=37)は4着で7・60に落とした。
また、3日目まで得点率トップだった片岡雅裕(香川=34)は12R6号艇で出走し、こちらは5着に敗れ、得点率は7・67に後退。この結果、西山が予選首位通過を決めた。
西山は「グランプリを経験して、リラックスして走れるようになりました」と好調の要因を挙げる。「プロペラを大幅に叩いて、行き足が良くなったけど、こんな成績を取れる足ではないです」と機力はまだ中堅レベルだが、「インコースならスタートは大丈夫」と気迫のスタート攻勢で5日目(21日)準優勝戦12Rを逃げ切って、優勝戦の1号艇を勝ち取るつもりだ。