ボートレース唐津(佐賀県)の「G1全日本王者決定戦 開設67周年記念」は25日、いよいよ予選最終日を迎える。
追い風が強かった3日目は5Rから安定板を装着してのレースとなったが、丸野一樹の勢いは止まらない。6号艇だった12Rこそ、地元の山田康二、峰竜太の師弟コンビに前を走られて3着と敗れたものの、4号艇だった前半7Rはまくり差しで勝利。これまでの5走、まだ1号艇なしで得点率はトップに君臨。予選ラストは12Rに1号艇で登場と唐津周年連覇、そして尼崎周年からのG1戦連覇へ、視界が大きく開けてきた。
わずか1点差の2位につけるのは池田浩二【写真】。「特徴はないが、普通には走れる」と、例によって特別いい感触ではないものの、初日のドリーム戦で3着の後はオール2連対。予選ラストは12Rの5号艇で丸野との直接対決。ここで丸野に先着すれば、大逆転で予選トップの座が手に入る可能性がある。
池田には発奮材料がふたつある。ひとつは昨年12月の若松ボートレースバトルチャンピオントーナメントの準決勝でFを切ってしまい、ペナルティーにより3カ月のG1、G2戦選出除外が待っていること。この後、2月の津・東海地区選手権を走ってF休みに入るので、SG戦を除くG1、G2戦線への復帰は6月中旬以降。昨年20位で出場できなかったグランプリへ向け、数少ないチャンスを逃すわけにはいかない。
もうひとつの発奮材料は、西山貴浩の江戸川周年制覇。ご存じの通り、選手としては池田が先輩でも、プライベートでは池田の方が西山の弟子という間柄。西山がG1戦を初優勝した徳山ダイヤモンドカップでは池田が準優勝して師弟でワンツーフィニッシュ。西山はあれからわずか4カ月足らずでG1戦2勝目を飾ったわけだから、刺激を受けないわけがない。
なお、丸野一樹、池田浩二に続く得点率上位には深川真二(3位)、上野真之介(4位)、峰竜太(5位タイ)、山田康二(7位)の地元勢が並び、そこに割って入ってエース機の安達裕樹が5位タイ。得点率8.00以上が6人もいるというハイレベルな準優1号艇争いが繰り広げられている。