ボートレース若松(福岡県・ナイター開催)の正月レース「スポーツ報知杯 年またぎ特選競走」は2日、最終12Rで優勝戦が行われ、池永太【写真2枚】がイン速攻で優勝を飾った。2着には塩田北斗、3着には楠原正剛を道中で逆転した仲谷颯仁が入り、2連単、3連単とも1番人気の本命決着。グランフリのファイナリスト・西山貴浩はカド5コースから何もできず、6着に敗れた。
今節は前検から「愚痴」が多かった池永。「西山にはねえ、もう差をつけられましたからね〜。天と地ほど違いますから」とすっかりいじけモード?元々愛すべき天然キャラであり、自虐キャラでもあるが、西山がいた今節は心中、期するものがあった。モーターをバッチリ仕上げて予選トップからの王道優勝。優勝戦はドリーム組が5人もいる豪華メンバーではあったが「これ以上なくいいメンバーを相手に優勝できてよかった」とレース後は笑顔が絶えなかった。
池永は97期の出世頭。2015年に三国周年で、同期のトップを切ってG1戦タイトルを獲得すると「そろそろ忘れられそうだから」と奮起した2019年には江戸川でG2戦タイトルも獲得。昨年もボートレースクラシック、そしてオーシャンカップとSG戦に2回の出場を果たしている。
しかし、西山がそれを大きく上回る大活躍。漫才でいえば完全にボケ(池永)と突っ込み(西山)くらい、性格からレーススタイルから全てにおいて真反対な2人だが、同県同期という以上にウマが合う大の仲良し。その一方がグランプリに出場し、決定戦では2号艇に乗る大活躍をしたのだから、刺激を受けないわけがない。
「今年は西山に追いつき追い越せるよう、そしてグランプリに一緒に出場できるよう精いっぱい頑張る」と宣言。97期の異色仲良しコンビが今年のボート界に旋風を巻き起こす。