◇2020年賞金女王 平高奈菜(33)香川支部100期
ボートレース芦屋のGⅡ「第5回レディースオールスター」が23日に開幕する。ファン投票によって選出された人気女子レーサーが集結。花咲く春の到来を前に華麗な女神たちが水面で激しい戦いを繰り広げる。注目は2018年賞金女王・小野生奈、2019年賞金女王・大山千広、2020年賞金女王・平高奈菜という3人の歴代女王だ。直前連載最終回は昨年12月の浜名湖PGⅠクイーンズクライマックスを制して賞金女王となった平高奈菜が新女王としての意気込みを語った。
賞金女王として臨む初の女子ビッグレース。「今年は注目されるから、それに負けないように走りたいです」。賞金女王となったことで周囲の期待も大きくなる。それが重圧になってしまうことも考えられるが、しっかりとそのプレッシャーも受け止めてレースに臨む。
さらに1万3940票を集めてファン投票5位。「たくさん投票してもらってありがたいです。それに応えられるようにがんばりたい。いつも通り走るけど、オールスターなんでファンを沸かせられるレースをしたいですね」と気合も倍増だ。
2018年は180日間のF休みもあって優勝なしに終わったが2019年は自己最多の5V。昨年も6月に右腕を骨折し約1か月の休養を強いられたものの12月のクイーンズクライマックスで優勝と、ここ数年は激動のレーサー人生となっている。「良かったり、悪かったり、いろいろありました」と振り返る。
その右腕の状態は「まだ完治はしてないけど、だいぶ動くようにはなっています」と回復しつつある。そして自身のリズムも「あまりいいレースはできてないけど、ミスが少ないというか、ソツがなく走れている感じです。まだキレのあるターンはできてないんですけどね。少しずついいターンはできてます。今は体重を増やしてターンの質を上げれたらなと思ってます。私は体型的に体重が軽くてもエンジンはあまり出ないので…」とジワリと上昇ムード。
新女王が昨年よりコンディション、旋回力を上向かせて2021年の賞金レースに乗り込む。