ボートレース若松(福岡県・ナイター開催)の「G1読売新聞社杯開設68周年記念 全日本覇者決定戦」が13日に開幕した。初日は穏やかな水面に恵まれてインが10勝。若松の現行モーターはスリット後の伸びの差が小さいだけに、風さえ穏やかならイン有利のレース傾向が続きそう。初日12Rのドリーム戦も瓜生正義【冒頭の写真】がインから完勝したほか、地元の前田将太と仲谷颯仁もイン戦をきっちり決めて初日は2走2連対の好発進となった。
2日目もドリーム戦が組まれており、メンバーは次の通り。
<若松 2日目 12R ドリーム戦>
1枠 西山 貴浩(福岡支部)
2枠 毒島 誠(群馬支部)
3枠 篠崎 元志(福岡支部)
4枠 石野 貴之(大阪支部)
5枠 新田 雄史(三重支部)
6枠 茅原 悠紀(岡山支部)5月に当地で開催を控えるSG戦「ボートレースオールスター」のファン投票で2位と躍進した地元の西山貴浩【写真上】が1号艇で登場する。福岡、芦屋を含めて地元周年のドリーム戦1号艇はこれが初めて。昨年の活躍、ファンの人気、そして今年も早々と江戸川周年でG1戦を制覇しており、もはやドリーム戦の1号艇に指名されても違和感は全く感じない。西山本人も、「このレースだけは絶対に勝たなければならないんですっ!」と気合はパンパンに入っている。
しかし、初日は5、3着の船出。2連対率こそ43.2%と高いモーターを手にしているが、実はこの数字はうわべだけ。このモーターは乗り手の半分近くがドリーム組と、乗り手はほぼ優勝候補ばかり。しかし、山田康二や先日、浜名湖周年を制した中島孝平が乗っても上位パワーにならず、この2人でさえ一般戦で優出を逃しているほど。素性は恐らく中堅あるかないかの平凡モーターなのだ。
西山貴浩は1走目に5着と敗れた後、すぐさまシリンダー、ピストン、リングのいわゆる「セット交換」に着手。2走目は3着だったが、スタートしてからは明らかに内枠勢に追いつかれており、現状は中堅あるかどうかのレベル。「ペラは間違っていないと思うので(悪いのは)モーターです。また、部品交換を含めていろいろやってみます」と諦める気はさらさらない。執念の整備が実を結んで、ドリーム戦で人気に応えられるかどうか。これが2日目最大の見どころとなる。