徳山ヴィーナスシリーズ(10月10日〜15日開催)は2日目が終了した。12RはWドリームの後半戦として行われ、1号艇の田口節子(岡山)がイン逃げで快勝。田口は2日目連勝をマークし、1・4・1・1着で予選トップに浮上している。
7Rでは土屋実沙希(静岡)【写真】が2コース差しで今節初白星。6・2・1着として予選14位まで挽回してきた。この1着は土屋にとってデビュー通算199勝目。3日目は2R3号艇と10R6号艇で200勝到達なるか注目だ。
また土屋は今期勝率が現在6.04。A1級初昇格への勝負駆けを戦っている。9月末の時点で勝率は5.77だったが、前節の戸田一般戦(10月1日〜4日開催)で1・1・3・1・2・2着の大活躍を見せて一気に6点台まで上昇。A1級が射程圏に入ってきた。この戸田戦は桐生順平が参戦して注目を集めたシリーズだが、土屋は地元のエースを相手に堂々とシリーズリーダー争いを展開。優勝戦は1号艇に桐生、2号艇に土屋となり、桐生にインから逃げ切られて大金星こそ逃したものの、2コースから2着に入って価値ある準Vに輝いている。今後につながる大きな経験にもなった節だろう。
土屋の今期出走予定は、今節の徳山ヴィーナスシリーズと次節の常滑ヴィーナスシリーズ(10月24日〜29日開催)の2節。出走回数が現在73走でA1級条件の90走に届くかギリギリではあるが、どんな勝負駆けを見せるのか楽しみにしたいところだ。
土屋は現在4期連続でA2級。前々期には勝率6.15をマークしながらあと一歩及ばずA1級昇格を逃した経験もある。2012年のデビューから現在16期目。初のA1級は手の届くところにある。
【土屋実沙希 期別成績】
2013年後期適用 B2級 勝率2.31
2014年前期適用 B1級 勝率3.87
2014年後期適用 B1級 勝率4.01 1優出
2015年前期適用 B2級 勝率3.31
2015年後期適用 B1級 勝率4.45
2016年前期適用 B1級 勝率4.95
2016年後期適用 B1級 勝率4.96
2017年前期適用 出走なし
2017年後期適用 出走なし
2018年前期適用 B1級 勝率4.38
2018年後期適用 B1級 勝率4.36 2優出
2019年前期適用 A2級 勝率5.88 1優出
2019年後期適用 A2級 勝率5.61 1優出
2020年前期適用 A2級 勝率6.15 3優出1V
2020年後期適用 A2級 勝率5.48 3優出
ボートレース徳山の「ヴィーナスシリーズ第14戦」は11日、予選2日目が終了した。
2日目の第12Rに組まれた「ドリーム戦2nd」は田口節子(岡山=39)がインから逃げて制した。前半の第6Rも3コースからまくって勝っており、この日は連勝。序盤の2日間を終え4戦3勝(4着1本)で戦線をリードする。舟足は「普通。いや、やっぱり中の上かな。特に目立つ部分はないけど、全体にまとまっている。レースできる感じです」と上々だ。
一方、初日連勝と好スタートを切った地元の佐々木裕美(山口=41)だったが、2日目は6、2着。ただ「前半(第2R)は回転が上がり過ぎてブレーキが利かなかった。でも後半(第6R)は少し止める調整をしたら、行きたい所に行けた。初日の伸び型からバランスも取れてきている」と舟足は悪くなく表情は明るい。3日目の第3Rは5号艇、第9Rは4号艇とダッシュ枠の2走は注目したい。
機力で見れば、2日目第10Rでイン先マイを決め一旦は完全に抜け出した三浦永理(静岡=37)をゴール前で逆転した西橋奈未(福井=24)が際立つ。「1着は自分がびっくり。調整は何もしてないし、何もすることがない。レース足がいいです。」と笑顔。ムードが良く楽しみだ。