ボートレース平和島のSG「グランプリ」が15日、開幕する。
破格の優勝賞金1億円を懸けた頂上決戦の舞台に2017年以来、3年ぶりに〝絶対王者〟松井繁(大阪=51)が帰ってきた!
「みんな一緒の気持ちだと思うけど1年間、我慢してやってきたから、ここ(グランプリ)に来れている」と、グランプリへの思いは誰よりも強い。
特に今年は愛娘の朝海さんが「ミス日本」のファイナリストに選出されたことが話題となったばかり。父として「他の娘もそうだけど、自分が頑張っている姿を見てくれていると思う。お互いに切磋琢磨していけたら、もっと成長してくれると思う」とエールを送りつつ、親子ともども〝日本一〟を目指す。
とはいえ、前検日の感触は平凡だった。「いいエンジンと聞いたのでそのまま乗ったが、回転も合ってなくて、足自体がいい感じはしない。スタートはある程度、風を見越して行ったが、足がついてこなかった。ちょっと自分の感覚と違う」と厳しいジャッジだった。
当然、スタート特訓後には入念な調整に着手した。「伸び型にしたい。しっかりと回転を合わせて、レースに集中していくつもり」とまずはペラ調整に3年分の思いをぶつけた。
例年の地元・住之江開催と違い、優勝そのものが15年12月のGI61周年記念のみと、アウェーの平和島は決して好材料ではないが「水面に違和感はあるが、バタバタする気はない」とキッパリ。
愛娘のためにも、王者のプライドをかけ、激走を誓う。
西山貴浩