ボートレース蒲郡のSG「第23回チャレンジカップ」とGⅡ「第7回レディースチャレンジカップ」が24日に開幕した。
SGチャレンジCには地元愛知勢が5人参戦しているが、初日は苦戦する選手が多かった。この日、2回走りだった平本真之(愛知=36)も後半10Rでは道中で着順を下げて4着に後退してしまった。
とはいえ、舟足には確かな手応えをつかんでおり、2日目の巻き返しに向け意欲的だ。「後半レースは完全に自分がレースを失敗しましたね。足は良かっただけにホントにもったいない…。それでも、1周2コーナーでは無理な態勢になってもしっかり入れたし、グリップ感が良くて出口の押しもきていますね」と機力にはOKサインを出し、気持ちを切り替えていた。
相棒73号機は2連対率こそ39%で目立つことはないが前節、優出3着した本橋克洋(群馬=47)が「これはSGでも絶対やる(活躍する)」と、お墨付きを与えていた上昇機だ。
前操者の言葉に呼応するように「エンジン本体の良さは感じていたので前検からほぼ何もしていない。回転を合わせるぐらいで行けそうだし、合えばいいところ(上位)まで仕上がると思いますよ」と自信を深めている。
直近のGⅠ戦線で連続準Vとして、着実に賞金を上積み。前検日段階では賞金ランキング12位まで底上げできたのは大きい。「あれでだいぶ気持ちに余裕ができた。それを一番大事なココで結果に結び付けられたら最高ですね」と地元の大一番に合わせて、上昇カーブを描いている。
当大会は昨年の桐生で優出4着と健闘、逆転でグランプリ出場を決めており「この時期は好きだし、今度は地元で、また同じような結果を残したい」と力強く語った。
蒲郡でのG2第7回レディースチャレンジカップ(11月24日〜29日・SGチャレンジカップ併催)が開幕した。初日11Rのドリーム戦は2号艇の守屋美穂(岡山)が2コースまくり一撃。1号艇の平山智加がまさかのイン戦4着に敗れ、3連単2-4-6で2万円台の高配当決着となった。
またクイーンズクライマックス出場権争いという面では"1R"が初日の最注目カードだった。地元の大瀧明日香(愛知)【写真】が絶好枠の1号艇で登場。1年前のことを思うと手に汗握らずにはいられない大一番だった。
大瀧は昨年、女子賞金ランキング12位という位置でレディースチャレンジカップを迎えた。クイーンズクライマックス出場を目指してベスト12圏内を死守したい1節だったが、初日6・6着と悪夢のような始まり。流れをつかめないまま予選は6・6・6・4・5・4・4着と大失速。一度も連絡みできず予選敗退を喫した。大会開幕時には女子賞金ランキング13位の香川素子と約55万円の差があったが、日に日にその貯金がなくなっていく展開に。5日目を終えた時点でその差は約27万円にまで縮まっていた。そして迎えた最終日、大瀧は1Rで2着に入り、意地でその節初連対をマークしたが、時すでに遅し。香川が9R特別選抜戦で3着に入って賞金37万円を獲得し、土壇場の逆転劇でとうとう大瀧を追い越していった。最終日を終えての獲得賞金は12位香川が2751万8333円、13位大瀧が2751万72円。その差はわずか8261円だった。
あの辛い筋書きから1年、大瀧は今年もまた女子賞金ランキング12位でレディースチャレンジカップにやってきた。開幕時点で13位の川野芽唯との差は約38万円。昨年(開幕時約55万円差)よりもさらに接近した状態だ。
そんななか迎えた初日1Rの1号艇だった。昨年の初日6・6着という記憶が頭をよぎるなか、大瀧はインからコンマ15のスタートを決めて1マークを先マイし、他艇の攻撃を封じて逃げ切り快勝。忘れたい記憶を消し去る力強い走りを見せた。
今年は1着発進という最高のスタートを切った大瀧が、あと5日間どんな戦いを見せるのか注目したい。5年ぶり2回目のクイーンズクライマックス出場を果たせるか。
ボートレース蒲郡のSG「第23回チャレンジカップ」並びにGⅡ「第7回レディースチャレンジカップ」は24日、初日の攻防を繰り広げた。
さすがに、グランプリ&クイーンズCへの〝ラストバトル〟とあって、いきなり激しい攻防が連続した。第2Rでは3連単10万3320円の大穴が飛び出したように、この日は3連単万舟券が6本も出るなど終日、激戦ムードだった。
注目の12RチャレンジC「ドリーム戦」は峰竜太(佐賀=35)がインからコンマ11のトップスタートを決めて、堂々、先マイ押し切り勝ち。舟足に関しても「優勝できるエンジンにできていると思う」と早くも〝完調宣言〟が飛び出した。ボートレース界のスーパースターが今大会もまた、主役の座を勝ち取る勢いだ。
そのドリーム戦を5コースから2着とした寺田祥(山口=42)は「バックストレッチであんなに前に出て行くとは思わなかった」と、元々は当地で『2強の1つ』と言われていた2連対率50%の47号機のハイパワーに驚きの口ぶりだ。あの足色なら、かなりの活躍が期待できるはず。この分なら予選突破はおろか、上位進出も夢ではないはずで、賞金ランク6位以内に与えられるGPトライアル2ndへの「シード」入りに向けて、頼もしいパートナーを得たと言えそうだ。
予選組では徳増秀樹(静岡=45)と、桐生順平(埼玉=34)が2走2連対発進を決めている。徳増は「久々に出足がまともな感じで、レースができる」と話したように、機力はすでに上々の出来栄え。2日目以降も好走するはずだ。また、桐生は「エンジンはしっかりしているけど、プロペラの調整がまだ合ってなかった」らしく、ここから、さらなる上積みもありそうだ。
一方、GⅡレディースチャレンジC戦線のメイン11R「レディースCCドリーム戦」は2号艇・守屋美穂(岡山=31)がイン平山智加(香川=35)をジカまくりで沈めて圧勝! 2018年の芦屋大会以来となる同シリーズ2度目の制覇に向けて好発進した。守屋は「まくれたのはたまたまです。このあともしっかりと自分のレースするだけです」と、勝って兜の緒を締めた。
◆SG第23回チャレンジカップ&G2第7回レディースチャレンジカップ 初日(24日・ボートレース蒲郡)
守屋美穂(31)が、会心のレースでリベンジを果たした。8月多摩川のレディースチャンピオン優勝戦は1枠に守屋、2枠に平山智加という状況で平山に2コースまくりを決められて悔しい敗戦。枠番が逆となった初日11RのレディースCCドリームではそのお返しとばかりの豪快まくりで快勝した。
「意識はしていなかったし、たまたまです」と自然体を強調するが、足に関しては「しっかり舟が返ってきたし、行き足もいい」と好感触をアピール。2日目以降の攻めにも大いに期待ができそうだ。
ボートレース蒲郡のSG「第23回チャレンジカップ」が24日、初日の幕を開けた。その第2Rでいきなり超ビッグな配当が飛び出した!
このレースは地元・柳沢一(愛知=39)が1号艇で人気を背負ったが、4コースから湯川浩司(大阪=41)がまくりに出ると、これに柳沢が抵抗。ポッカリと空いた1Mの間隙に、アウトコースから5号艇・徳増秀樹(静岡=45)と6号艇・上野真之介(佐賀=32)が鋭く差し込み、バックストレッチは2艇が並走。2Mを内有利に先取りした上野が1着ゴールした。
2着は徳増、3着には西山貴浩(福岡=33)が入り、この2連単は6―5 1万4800円、29番人気。3連単6―5―2 10万3320円、115番人気の超高配当決着となった。
レース後の上野は「何で1着が取れたんでしょう。運が良かったです」と、キョトンとしていたが、グランプリ出場へは優出が条件だけに、この6号艇での1着はかなり価値がある。ツキも味方につけているだけに、今後の走りにも期待が持てそうだ!
岡崎は初日4R、インで立ち遅れて新田に叩かれたが、そこからの足がすごかった。1周1Mで態勢を立て直し猛追すると、2Mで強烈なターンを繰り出して3着確保。その後も2着の桐生に迫る勢いで、着以上の気配は十分漂っている。
「スタートの反応が悪かったのか」と首をかしげたが、「足はめちゃくちゃいい。回った感じや出足が良く、展示タイム通りにいい足」と機力には自信を持っている。「足はいいので初日の分を取り返せるように」と巻き返しへ闘志を燃やす。
<蒲郡ボート:チャレンジカップ>◇SG◇初日◇24日
徳増秀樹(45=静岡)が2、6Rを2、1着とまとめた。
前検は「他に出られたし、いいところがない」と機力の弱さを嘆いたが、実戦では一変。出足関係の良さをアピールした。
「久々に出足がいい。レースに参加してる感じがありましたね」。2日目は3R1回乗り。的確な手腕を発揮してポイントを積み重ねる。
<蒲郡ボート:チャレンジカップ>◇SG◇初日◇24日
桐生順平(34=埼玉)が4Rで2着、8Rは逃げて1着と好スタートを切った。しかし、気配に関しては首をかしげた。
「1人で乗ってる分にはいいけど、レースではターン出口の感じが良くかった。このままじゃ厳しいかも」。ただ、ペラさえ合わせられれば持ち前のテクニックも生きる。2日目は12R1走。方向性を見いだして6枠の不利を克服する。