ボートレース住之江のGⅢ「2020MBレディスカップ(オールレディース)」は14日、第12Rでベスト6による優勝戦が行われ、1号艇・出口舞有子(愛知=28)がイン逃げ快勝!待望のデビュー初優勝を飾った。2着に鎌倉涼(大阪=31)、3着に塩崎桐加(ひさか・三重=28)が入り、順当な本命決着となった。
7月の土屋南(岡山)に続いて、住之江でまた〝ニューヒロイン〟が誕生した。デビューして初の予選1位通過から、準優戦1号艇→優勝戦1号艇の王道路線で迎えた優勝戦だったが「緊張はしなかったですね。いつも通りにいけました」とコンマ03の快速攻を決めてイン逃げ圧勝。2015年11月のデビュー以来、5年1か月で念願の初優勝を飾った。
「スタートは少し様子をみたけど、行けると思って行きました。1Mを回ったときに周りを見たら誰もいなかったので、あとは安心して回ってこれましたね。今年の目標は初優勝することだったので、できてホッとしました」と満面の笑みだ。
戦前には「住之江にはいいイメージがないので、ダメかも…」と、弱気なコメントも発していたが、終わってみれば3日目後半戦の5着以外は5勝、2着2回、3着1回と安定した航跡をたどった。「(9月のびわこPGI)ヤングダービー以来、全然活躍できていなかったので、落ち込んでいたけど、今回はちゃんと調整もできて思い切って、自信を持ってレースに行けたのがすごく大きいです」と自信をつけた。次の目標は「A1に上がることが一番ですね。そして大きなレースで活躍することです」と、さらなる高みを目指してまい進していくつもりだ。
<住之江ボート:オールレディース>◇G3◇最終日◇14日
出口舞有子(27=愛知)が逃げ切って、15年11月のデビュー以来、初の優勝を飾った。
進入は枠なりの3対3。出口はインからコンマ03の度胸満点スタートを決めて先マイ。すぐに独走態勢を築いた。2着は3コースからまくり差し、2M混戦を抜け出した地元の鎌倉涼。3着争いは激戦となったが、塩崎桐加が最終バックで寺田千恵、田口節子を競り落とした。
ウイニングランを終えた出口は「調整もしっかりできて、自信を持っていけました」と笑顔をほころばせた。今年は8月の多摩川レディースチャンピオンでG1初出場、8月のびわこヤングダービーでは準優進出を果たし、飛躍の年となった。「来年の目標はA1昇級と大レースで活躍することです」と、優勝旗を手に、さらなる活躍を誓った。