日本モーターボート競走会は21日、ボートレースの次世代をを担う若手選手を強化、育成する『2021スター候補選手』の58人を発表した。登録6年以内かつA1級の『トップルーキー』に選出されたのは10人。さらに、『フレッシュルーキー』には登録5年以内の各レース場における推薦選手2人ずつ、計48人が選ばれた。
当該選手はそれぞれのランクに合わせたグレードレースへの優先あっせん措置があるほか、メディア対応やマナーを身につけるための講習会、操縦・整備の特別訓練などが行われ、スター選手になるために必要とされるスキルの向上が図られる。選ばれたのは次の58人。
選出基準
登録6年以内かつA1級(15名以上の場合、勝率上位の者から選出)
講習・訓練
トップルーキー講習会(メディア対応、マナー、ファッションなど)
あっせん措置
G1・G2競走へ積極的にあっせん■フレッシュルーキー(各場2名以内)
選出基準
登録5年以内の各レース場における推薦選手
講習・訓練
フレッシュルーキー実技訓練(操縦訓練、整備講習、特別講話など)
あっせん措置
地元レース場中心のあっせんなお、今回選出されたトップルーキー(10名)には、スター候補選手のPR、トップルーキーとしてのステータス向上を目的に、レース出場時に着用するレーシングウエア(カッパ)を製作し、配付いたします(カッパデザインは下記参照)。
トップルーキー
(1)4908 上田 龍星 大阪 | (2)4914 吉田 裕平 愛知 | (3)4960 黒野 元基 愛知 |
(4)4885 大山 千広 福岡 | (5)4939 宮之原輝紀 東京 | (6)4932 新開 航 福岡 |
(7)4907 小池 修平 大阪 | (8)4983 前田 篤哉 愛知 | (9)4959 井上 忠政 大阪 |
(10)4928 栗城 匠 東京 |
フレッシュルーキー
桐生 | 4987 島倉 都 群馬 | 5006 久保原秀人 群馬 |
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戸田 | 5042 畑田 汰一 埼玉 | 4953 尾上 雅也 埼玉 |
江戸川 | 4954 内山 峻輔 東京 | 4998 中村かなえ 東京 |
平和島 | 5023 久永 祥平 東京 | 5070 中島 航 東京 |
多摩川 | 5094 生田波美音 東京 | 5044 渡邉 健 東京 |
浜名湖 | 4989 石原 翼 静岡 | 4918 川島 拓郎 静岡 |
蒲郡 | 4979 中野 夢斗 愛知 | 5039 倉田 茂将 愛知 |
常滑 | 5002 上田 健太 愛知 | 5068 前田 滉 愛知 |
津 | 4926 吉川 貴仁 三重 | 4962 畑 竜生 三重 |
三国 | 4961 西橋 奈未 福井 | 4930 佐藤 悠 福井 |
びわこ | 5017 澤田 尚也 滋賀 | 5075 中島 秀治 滋賀 |
住之江 | 5057 上田 紗奈 大阪 | 4967 中村 魁生 大阪 |
尼崎 | 4925 森 悠稀 兵庫 | 5003 来田 衣織 兵庫 |
鳴門 | 5056 西岡 成美 徳島 | 5025 粟田 祥 徳島 |
丸亀 | 4931 木谷 賢太 香川 | 4946 船越 健吾 香川 |
児島 | 4974 安井 瑞紀 岡山 | 5058 前原 大道 岡山 |
宮島 | 5015 高橋 竜矢 広島 | 4963 實森 美祐 広島 |
徳山 | 4950 高岡 竜也 山口 | 4980 佐々木完太 山口 |
下関 | 4985 井本 昌也 山口 | 5000 岡本翔太郎 山口 |
若松 | 5028 原田才一郎 福岡 | 5053 山口 広樹 福岡 |
芦屋 | 5008 羽野 諒 福岡 | 5041 荒牧 凪沙 福岡 |
福岡 | 5018 竹下 大樹 福岡 | 5012 加倉 侑征 福岡 |
唐津 | 5026 安河内 健 佐賀 | 4949 横田 貴満 佐賀 |
大村 | 4966 田川 大貴 長崎 | 4919 吉田 翔悟 長崎 |
峰竜太の優勝で幕を閉じた今年のグランプリ。今回はボートレース多摩川に出場中で、21日に発表された「2021スター候補選手」のうちの「トップルーキー」(地区を問わず登録6年以内のA1級レーサー)に選出された2人【ツーショット写真、右が宮之原輝紀、左が吉田裕平】に、最高峰のレースを見た率直な感想を聞いてみた。
まずは宮之原輝紀【写真下】。2016年5月デビュー、東京支部、118期の23歳。来年1月からは3期連続A1級、優勝3回。「昔だったら『もっと自分も』という気持ちがあったと思いますが…。何年かレースを経験して、今の自分が分かるようになってくると、まだ遠い世界という気がしました」。プライベートで親交があり、意外に身近な存在でもあるはずの峰が優勝したが、それを自らに置き換えて考えるのは難しいようだ。
「今回、多摩川で一緒の濱野谷(憲吾)さんもそうですし、SGを走っている人とはまだ天と地の差を感じます」。格付けは同じA1級でも、大舞台で経験を積んだ選手には見劣ると実感。だからこそ「1走1走しっかりと走って、もっとうまくならないと…」。課題を見つけ克服し、スター選手との差を埋めていく構えだ。
一方、吉田裕平【写真下】。こちらは2015年11月デビュー、愛知支部、117期の24歳。来年1月からはA1復帰、それも初の勝率7点台だ。優勝は2回。「鳥肌が立ちました」とグランプリと峰に、すさまじさを感じた。「出られそうかと言われたら…。うまい人たちが歳をとっていなくなってくれたら、2%くらいは」と笑うが、「いずれは、っていう気持ちで!」。
未来を担う2021トップルーキー合計10人のうちの2人、リアルで正直な感想といっていいだろう。峰は優勝会見で「期待は応えるためにある」と話していた。ボートレース界の期待を背負う若手レーサーたちには、ぜひとも近い将来、大舞台で活躍してもらいたい。