ボートレース江戸川の「ヴィーナスシリーズ・Yes!高須クリニック杯」の3日目(7日)の第3レースで3連単53万5520円(113人気)の超特大配当が飛び出した!
レースは1Mで1号艇の中澤宏奈がキャビテーションを起こして止まってしまい、人気の竹井奈美ら後続が詰まったところを6号艇の武藤綾子、5号艇の柴田愛梨が抜け出す波乱の展開。結果は3着に中沢が入って6―5―1。江戸川ボートでは史上最高、歴代でも7位の配当となった。
なおボートレースの歴代最高配当は2011年5月22日に徳山ボートで記録した68万2760円。
江戸川ヴィーナスシリーズ(11月5日〜10日開催)は3日目が終了。浜田亜理沙(埼玉)が5・2・1・2着で予選トップに浮上した。予選2位には2・3・1・1・3着のオール3連対と好調な小芦るり華(佐賀)がつけている。
3Rでは驚きの超高額配当が飛び出した。このレースは4号艇に前日得点率1位の竹井奈美(福岡)、2号艇に前日得点率3位の出口舞有子(愛知)が入る注目カード。この両者に1号艇の中澤宏奈(東京)を加えた3人に人気が集中した。3連単は1・2・4ボックスの6点がいずれも10倍台のオッズで1〜6番人気を占め、3・5・6号艇が絡む出目は軒並み高いオッズがついていた。
ところがレースは大混乱の展開に。1号艇の中澤がインからコンマ13のトップスタートを決めて1マーク先マイ。しかしターンで振り込んで失速してしまった。ここに3号艇の山本梨菜(佐賀)と4号艇の竹井が避け切れず衝突。2号艇の出口は間一髪で回避できたが大きな迂回を余儀なくされた。
この4艇が絡む混乱に巻き込まれなかったのが、6コースから握って外を回っていた6号艇の武藤綾子(福岡)と、5コースから最内を差していた5号艇の柴田愛梨(群馬)だ。2人は事故現場の外と内をするりと通り抜けていった。
1着に武藤、2着に柴田が入り、3着には中澤が入線。人気の出口と竹井は不運な展開で5、6着に沈んだ。3連単6-5-1は113番人気で53万5520円。3連単高額配当歴代6位の記録で、女子レース史上最高額となった。
また江戸川での3連単最高配当を更新。これまでの記録は2006年7月10日の7R、吉本正昭が6コース抜きで1着となって生まれた31万3420円だったが、約14年4カ月ぶりに塗りかえられることになった。江戸川では今節からレース実況画面の右上に「3連単確定オッズ」が表示されるようになったが、奇遇にもその1節目でさっそく印象的なシーンが生まれた。
武藤は展開に恵まれたとはいえ2013年5月の芦屋戦以来となる約7年半ぶりの6コース1着をゲット。この貴重な白星もあって1・6・2・1・4着として予選11位まで浮上してきた(※今節は準優2個レース制のため予選突破は12位まで)。最近4節1着ゼロと近況不調気味だったが、今節初日にイン逃げを決めて久々の白星を飾るなど上々の走りを見せている。明日4日目は予選突破に向けた勝負駆けに。8月の尼崎オールレディース(準優2着で優出4着)以来となる6節ぶりの準優出を狙う。
【歴代3連単高額配当ベスト10】
1位 682,760円 徳山 2011年5月22日 2R 1着:今村賢二郎
2位 650,610円 三国 2016年3月21日 1R 1着:香川友尚
3位 595,550円 徳山 2019年1月16日 2R 1着:佐藤駿介
4位 554,930円 丸亀 2020年3月14日 5R 1着:小林遼太
5位 537,990円 若松 2003年12月10日 5R 1着:三上陽子
6位 535,520円 江戸川 2020年11月7日 3R 1着:武藤綾子
7位 514,810円 蒲郡 2013年10月5日 7R 1着:野口勝弘
8位 511,500円 大村 2014年7月12日 6R 1着:竹田和哉
9位 506,500円 福岡 2008年4月25日 3R 1着:松岡晃司
10位 498,640円 唐津 2015年10月3日 10R 1着:大井清貴