ボートレースに『休み』はない。全国24場がそれぞれ年間190日前後開催しているためだ。
単純計算で、レースはおよそ55000回。参戦レーサーの延べ人数は33000に及ぶ。
約1600名のボートレーサーはこうした舞台で切磋琢磨を繰り返している。老若男女は問わない。実力勝負である。
かつては、スピードでも技でも調整面でも劣るとされていた女子選手だが、今はまったく違う。
『人気』『実力』ともひけを取らないどころか、強豪男子をしのぐ勢いがある。そんな女子レーサー234名の代表が若松に集うことになる。
名付けるなら『ボートレース界の女子ペンタグラム!』
業界を代表する5名は以下のとおりだ。平山智加 (香川支部 登録番号4387 98期)
守屋美穂 (岡山支部 登録番号4482 101期)
小野生奈 (福岡支部 登録番号4530 103期)
平高奈菜 (香川支部 登録番号4450 100期)
遠藤エミ (滋賀支部 登録番号4502 102期)
いずれもボートレース界の看板娘である。なかでも注目一番手は平山智加だろう。
今年8月の多摩川レディースチャンピオンでは2コースからまくりを決めて優勝を飾っている。
インに入った1号艇の守屋美穂がコンマ15でトップスタート。平山は20だった。意表を突いたのである。
「ボートが差しの向きではありませんでした。差そうにも差せる感じではなかったので、まくりは考えていました。身体が勝手に反応しましたね…」と語っている。
平山智加は今年、このレディースチャンピオンを含めV5。好調であるが、その根底にあるのがファンへの気持ちだろう。
それが行動にも表れている。
ホンモノの『ボートレース愛』で、平山智加はファンと結ばれているといっていい。期待と応援が自ずと集まるだろう。一方、多摩川レディースチャンピオン敗れた守屋美穂も悔しかったろう。
この二人の直接対決があるかどうかは勝ち残り次第であるが、興味深い。
ファンに向けて発信する「見ていてください」ということばには、自分の持てる力を尽くす決意が込められている。
『応援してもらったからがんばる』のではなく、『がんばるのでその姿とレースを見ていてください』…というのである。
本人は気持ちを切りかえているはずだが、ファンは願っている。多摩川のリベンジを…と。
そのためにも勝ち抜く必要がある。小野生奈の実力は言うに及ばず。スピードといいテクニックといいメンタルといい鋼の強さをもつ女性だ。
2月にボートレースからつで開催された九州地区選手権では優勝戦に駒を進め3着としている。位負けしない点は高く評価できる。
水上で力強く剛胆に立ち振る舞う小野生奈から目が離せない。6月26日、下関ヴィーナスシリーズで骨折の大けがをしたものの、なんと8月5日初日の多摩川レディースチャンピオンに出場。
驚異的な回復力と精神力を誇る平高奈菜。そして、2017年のクイーンズクライマックスで優勝し、憧れのティアラを戴冠。持ち前のレースセンスと怠りなき努力を融合させた遠藤エミも男子顔負けのレースをする。
ちなみに、女子の賞金ランキング(11月3日時点)は次の通りである。
平山智加 (1位)
守屋美穂 (2位)
小野生奈 (3位)
平高奈菜 (4位)
遠藤エミ (10位)なお、ボートレース界では、最低体重制を取っているが、11月から変更されている。
これまでの男子は最低体重51キロで、これよりも軽い選手はウエートジャケットなどを着て調整する必要があったが、その最低体重が52キロに引き上げられた。
女子は47キロのままである。
つまり、男子と女子の最低体重差が4キロから5キロになるのだ。これを軽くみることはできない。なぜならボートは水上を滑走する。重ければボートが沈むし、軽ければ接水面積が小さくなって水の抵抗が小さくて済む。
軽ければ加速が良くなりスピードも出るのだ。
瞬時の判断と一瞬の足色の違いが大きな結果の違いをもたらすトップレーサー同士の戦いともなれば、小さな差が着順に大きく影響することになるのだ。
『ボートレース界の女子ペンタグラム!』はきっと活躍するだろう。
正直な所、通常のSGなどは女子選手の優勝は現実的には厳しいのが現状になります。
ですが、プレミアムG1のボートレースバトルチャンピオントーナメントならば一発勝負が続きますのでチャンスが広がっています。
是非この5人に活躍して欲しいです。
優勝賞品はなんとBMW