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      第67回『SGボートレースダービー』【ボートレース大村】おめでとう『深谷知博』

      威風堂々、伝統の舞台へ。

      2020/10/20~10/25にボートレース大村で第67回ボートレースダービーが開催されます。

      情報をどんどんアップしていきますので、皆様予想などの参考にして下さい。

      優勝戦

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      9R発売中、10R発売中あたり、すなわちレースが刻々と近づいていたころ、深谷知博の姿はさまざまな場所で見られた。たとえば、整備室の機歴簿の前。たとえば、プロペラ調整室の出入口前。このタイミングで今さら機歴簿を見る必要があるのだろうかと訝しかったし、ペラ室に入るわけでもなくたたずんでいるのも不思議だった。控室へと向かう自動ドアから消えていったかと思うと、ほんの数十秒後に整備室のほうからあらわれてみたり。その前には係留所で回転調整などを行なってもいたが、その後はどこか手持無沙汰であるように見えたのだった。

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      先入観がこちらにあるからだろうか。落ち着きがないのではないか、と僕には思えた。ただし、それがレースに影響するかどうかということは考えなかった。SG初優出が1号艇。いつも通りの精神状態でいられることのほうがおかしいし、それができていたとするなら逆に緊張感が足りなさすぎるのではないかと思えただろう。それでも、これが初のSG戴冠に最も近い位置にいる者の象徴的な姿だろうとは感じた。あとは、それを水面に引きずらないことが肝要だと。

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      レースは落ち着いた逃げ切りだったと言っていいだろう。コンマ06のトップスタートから、外の攻めを寄せ付けない先マイからの押し切り。文句なしだ。だからだろう、ピットで見守っていた仲間たちは実に落ち着いたもので、静かに先頭を走る深谷を見つめていた。対戦相手にも見守っていた者たちにも有無を言わせない完勝!

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      ピットに戻ってくると、出迎えたのはもちろん徳増秀樹と菊地孝平。笑顔でハイタッチを交わし、徳増には肩を抱かれてもいた。そうか、今年のグランプリはこの3人で臨むのだ! 若き後輩が、この輪に入ったことを先輩たちはどう捉えただろう。僕の目には、3人もテンションを爆上げするような雰囲気はなく、クールにこの勝利を喜び合っているように映った。

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      優勝会見でも実に落ち着いた受け答え。深谷いわく「(冷静でいることが)最もベストを尽くせることだと考えている」。それについてはもちろん同意するが、しかし簡単なことではなく、特にSG優勝戦1号艇でそれを貫くのは絶対に容易ではない。事実、僕には落ち着きをやや欠いたレース前、と見えたのだ……。それでも、レースではその信条のようなものをしっかりと実践し、初のタイトルを手にした。そのことはきっと、深谷のその信念をさらに図太いものにするだろう。

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      平和島グランプリでも、そんな姿を見せてくれるだろうか。あの舞台は、とてつもなく“特別な舞台”。以前は「初出場では優勝できない」というジンクスが厳然と立ちはだかっていたのだ。今はそれは古い物言いとなっているが、あらゆるレースのなかで最も冷静でいるのが難しいレースであるのは間違いない。そこで深谷がどんな戦いを、あるいは戦いぶりを発揮するか、おおいに楽しみである。ともかく、深谷知博よ、おめでとう!

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      1周バックでは静かだった選手仲間たちがにわかに賑わいはじめたのは2マーク。2番手争いが熾烈になっていたのだ。バックでは上平真二、枝尾賢が並走していたが、毒島誠が切り返し気味に先マイし、その間隙を縫って佐藤翼も差し上がり、上平も枝尾も差し返しに出た。2マーク出口では4艇並走に見えたのだから、選手たちは大盛り上がりだ。特に最内優位に見えた枝尾界隈(ニッシーニャとか)は声をあげていて、2周1マークで先行する毒島に切り返しを浴びせたときには「ヨイショッ!」という掛け声が轟いた。
      しかしそれは実らず。2マークの混戦は外並走だった枝尾には厳しい隊形。瓜生正義も「あれは難しいよね」と慰めていたし、枝尾自身「あそこはどうすればよかったんですかね……」と悔やんだ。そんななか、果敢に2番手を狙いにいったことにナイスファイトと声をかけたい。

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      ようするに、2マークの毒島が見事だったのだ。2周目ホーム中盤あたりでは完全に前に出ていた。結果、①-②の順当ラインが出来上がることに。1マークは失敗気味のターンだっただけに、毒島は最低限の着獲りを果たしたと言える。とか言いつつ、優勝戦では選手はそこにあまり意味を見出せないのも事実。レース後の毒島はとにかく悔しそうで、モーター洗浄の際にこちらに気づくと、眉間にシワを思い切り寄せながら目を細めてきて、マスク越しで声は届いてこなかったが、「チクショー」という心の声ははっきりと伝わってきたのだった。

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      バックでは優位に見えていた上平真二はいつも通り淡々としたレース後。エンジン吊りやモーター返納を助けてくれた前本泰和先輩に深々と腰を折っていたのが目立つ程度で、ようするに上平らしいレース後であった。内心は複雑な思いが渦巻いているはずだが。YouTubeの更新、楽しみですね。

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      また、6着大敗の金子龍介も、淡々というか、サバサバとしているように見えた。もちろん悔しい思いはあったとは思うけれども、それをあまり表にあらわすことなく、テキパキと作業を終えて控室に消えている。

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      最後は3番手を獲り切った佐藤翼。そのことに対する歓喜やら安堵やら充実感やら、あるいは笑顔やらはいっさい見当たらなかった。6コースだから3着で良し、とはならないよね。しかし今節をおおいに盛り上げてくれた一人であることは間違いなく、敢闘賞を与えられる活躍だったと思う。このままいけばグランプリシリーズ出場の目は十分にありそう。SG常連となって、さらに大きく羽ばたいてもらいたいと願う。

       

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      最後は水神祭!

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      SG初優勝、本当におめでとう!

      ボートレース大村で行われていたSG「第67回ダービー」は25日最終日、第12Rで優勝戦が争われ、深谷知博(静岡=32)が逃げ切り独走。SG初優出にして初Vの快挙を達成すると同時に、賞金ランクも8983万円余の5位にジャンプアップ! 年末の大一番「グランプリ」出場を決めた。

      最も歴史と権威を持つSG=「ダービー」。今年はボートレース発祥の地・大村でボート界屈指の実力者が極上のバトルを展開した――。

      ただし、予選道中は〝イン最強の大村〟とは言い難く、1号艇勢が苦戦するシーンが続出した。さらに、初日の石野貴之(大阪=38)をはじめ、江夏満(福岡=40)、今垣光太郎(福井=51)、福来剛(東京=39)が次々とFを犯すなど、事故の多さも目立つ波乱のシリーズだった。

      そんな状況下で迎えた頂上決戦は、進入争いにも動きはなく、枠なりの3対3スタイル。〝静かに、静かに〟レースは始まった。

      イン深谷はコンマ06のトップスタートを決めると1Mを先取り。差した毒島誠(群馬=36)、まくり差しを狙った金子龍介(兵庫=47)が競り合い流れる展開にツキもあったものの、深谷自身も「ハンドルを切ったら、しっかり(とサイドが)かかってくれたので大丈夫と思った。優勝戦は思っていたことがハマってくれたし、一番不安なくいけた」と会心のターン。バックストレッチで早々と独走状態に持ち込むと、2M以降も危なげなく周回を重ねて栄光のゴールを力強く駆け抜けた。

      SG初優出初Vの栄冠に「うれしかったし、ホッとしました。最終日はいつもと変わらず。特別意識することなくいけたし、今節は流れ一本で優勝できたと思っています」と笑顔がはじけた。

      優勝賞金3900万円を上積みして、2020年の獲得賞金ランクでは5位までジャンプアップ! 年末の平和島SG「グランプリ」出場権も確実なものにした。

      「グランプリを走ることを目標に、今年一年を頑張ってきた。たまたまこういう成績が取れたのは自分でもびっくりだけど、ひとつクリアできたかなとは思っている。でも、まだ(年末まで)残りのレースがあるので、気を引き締めていきたい」と、さらなる活躍を誓った。

      深谷は1988年4月1日生まれ。静岡支部の103期生。11年11月の芦屋一般戦で初V。14年の浜名湖61周年記念でGⅠ初Vを果たし、GⅠは通算2V。今回のダービーでSG初優勝。甘いマスクが人気のイケメンレーサー。16年に人気女子レーサーの鎌倉涼(大阪=31)と結婚。美男美女カップルとして話題を呼んだ。

      ボートレース大村(長崎県)の「SG第67回ボートレースダービー」は25日、最終12Rで優勝戦が行われ、これがSG戦初優出だった深谷知博(静岡支部)【写真上・水上パレード】がイン速攻で圧勝。SG戦初優勝を成し遂げ、優勝賞金3900万円を獲得した。2着には1周2マークで好旋回の毒島誠が浮上。3着には道中戦を競り勝った佐藤翼が食い込んだ。舟券の方は2連単、3連単とも人気サイドでの決着となった。

      「流れ一本」。深谷はこの優勝をこう表現した。確かに流れは良かった。ターニングポイントになったのは3日目の11R。今垣光太郎、江夏満の2人がFに散る中、深谷はコンマ03のタイミングで生き残り、このレースを1着。すると予選最終日の4日目はイン速攻と3コースからのまくり差しで鮮やかな連勝ゴール。大混戦だった戦国ダービーで予選トップに躍り出て、準優、優勝戦とイン速攻を決め、ついに頂点に立った。

      2着に敗れた毒島誠も「深谷君のターンが素晴らしかった。完敗です」と脱帽する会心のレース。この優勝で深谷の獲得賞金は約8983万円となり、ランキングは5位へと浮上。年末の平和島グランプリ出場は当確となった。

      「この1年、グランプリ出場を目標に頑張ってきましたが、こういう結果になって自分でもびっくり。目標をひとつクリアできました」と報道陣向けのインタビューでは笑顔も飛び出した。静岡支部は服部幸男以降も、笠原亮、坪井康晴、菊地孝平、佐々木康幸、重野哲之、そして今年6月の宮島グラチャンで優勝した徳増秀樹と、6人のSG戦覇者が誕生し、深谷で7人目。層の厚さをまざまざと見せつけている。

      妻の鎌倉涼も現役女子レーサー。今年の5月17日には深谷が桐生、妻の鎌倉は尼崎で史上初となる夫婦同日優勝を達成(しかも勝ちタイム、コース、スタートタイミングまで夫婦同じという奇跡のような記録)。長い産休があった分、鎌倉はまだタイトルを手にしていないが、産休前にはSG戦に4回、クイーンズクライマックスにも出場している強豪。いずれ史上3組目となる2人そろってのSG戦出場も期待されているボート界のおしどり夫婦でもある。

      準優勝戦日

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      金子龍介がコンマ01の踏み込みで快勝!「全速で行きたかった。だから、申し訳ないんですけど、全速で行きました」と決意の超絶スタートだ。お見事! SG初優出!
      出迎えた近畿勢のテンションが上がっていた。王者が、石野貴之が、もちろん吉川元浩ら兵庫勢も、とびきりの笑顔で出迎えたのだ。松井繁は「リュー!」と声をかけて称える。リューって呼ばれてるのね。石野は、1号艇のプレートをそのままつけっぱなしにしようとしていた。明日も1号艇になりますように! 結果的には外して正解だったが(笑)、このまま初優勝まで突っ走ることを誰もが願っているということだろう。

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      会見では、神妙になる場面もあった。3月のクラシックで吉川が優勝し、今年は兵庫勢にとって特別な1年では、という質問が投げかけられたときだ。まだ記憶に鮮明な、2月の松本勝也さんの事故。同じグループだった金子にとって、松本さんのことを忘れた日はなかっただろう。マスターズ優勝戦のピットに、松本さんのSGジャンパーがかけられていたのを思い出す。もちろん明日はまず己の優勝のために全力を尽くす。その結果、松本さんにいい報告ができれば最高だ。

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      2着は佐藤翼。いやー、あの追い上げには痺れた。3周1マークで切り返し気味に先マイして逆転した場面も震えた。こちらもSG初優出! 2度目のSGでファイナルに駒を進めたのだから立派なものだ。桐生先輩はこの9Rで戦った相手だから、出迎えたのは他の関東勢だったが、なにしろ若手選手たちが沸いていた。レース中も、特に佐藤が逆転した瞬間は声をあげ、拍手も起こっていたのだ。祝福の声に、佐藤は笑顔で、またときに頭を下げながら応えていた。

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      佐藤といえば、つい先だって発表された土屋南との結婚が大きなトピックである。艇界のアイドルを伴侶に得て、まあ、いろんな声が耳に届いたことだろう。佐藤自身、「周りの目が気になる」と会見で語っている。だが、それに続けて「納得させるには、結果を出すことだと思ってます」と力強く語っている。ということはつまり、この結婚は精神的に佐藤を強くしていると言っていいだろう。また、ダービーというタイトルは師匠の滝沢芳行が獲得しているタイトルだ。佐藤はそのことを意識しているといった。愛妻に師匠に思いを込めて、佐藤は明日、大きく翼を広げようと奮闘する。足的には抜群だから、6コースでも侮れないぞ。

      10R 完璧

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      毒島誠が逃げ切り! 非の打ちどころのない逃走で、毒島自身「完璧なレース運びだったと思います」とてらうことなく自画自賛した。やっぱり強いなー。こうした修羅場は何度も経験している毒島だ、怯むこともなかっただろう。しかも、もともと前評判の高かった相棒は今日、今節で最高に仕上がったそうだ。もちろん明日も手を緩めないだろうが、機力には不安はないはずである。

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      今日、12R発売中に今村豊さんが水面に登場し、セレモニー的な挨拶を行なっている。レスキューに乗っての登場ということは、もちろんピットを訪問しており、毒島もわずかだが会話を交わしたそうだ。もし毒島が優勝すれば、これまで今村さんだけが達成しているダービー連覇を果たすことになる。ミスターに並ぶのだ。で、毒島は今村さんにサインをもらったそうです(笑)。家に飾るんだとか。その今村さんに肩を並べることができるかどうか、明日のひとつの焦点となる。

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      2着は上平真二。とにかくニッコリニコニコとしていたのが印象的だった。それほど感情を見せるタイプではないのに、やけに笑顔が目立っていたのだ。やはりSG初優出は嬉しいことだ!
      今節、上平のSGジャンパーには大きく「YouTube ボートレーサー上平真二ch」と縫い付けられている。ご存じの方も多いであろう、上平はボートレーサーユーチューバーのパイオニア的存在! そして上平いわく「たくさんのコメントをもらっている。それが本当にありがたい」。自身にとっての力となっていることを嬉しそうに語っているのだ。いやー、ダービー後の更新が楽しみだよなー。優勝戦について何を語ってくれるのか、必見ですぞ。

      11R 悲願へ!

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      予選トップ通過の深谷知博が危なげない逃げ切り! 吉川元浩の2コースツケマイもきっちり受け止めて、優勝戦1号艇を勝ち取った。
      ピットでは、徳増秀樹が「よくやった」と絶賛している。徳増自身、6月グラチャンで同様の軌跡を経験しており、それがどれだけ重大なことかを理解しているだろう。ましてや、深谷はこれがSG初優出となるわけで、明日はさらに大きなプレッシャーが襲い掛かってくることが考えられる。まあ、その徳増先輩や菊地先輩がさまざまな言葉をかけてくれることだろう。己との戦いに勝つ条件はそろっている。

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      深谷自身はレース後、なんとも穏やかな微笑を振りまいている。やはりいろいろな選手から声をかけられ(先に優出を決めた佐藤翼も!)、爽快な表情を見せていたのだ。緊張感が高まってくるのはまさにこれから。この笑顔を明日の日中も保ちたいところだ。

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      2着は枝尾賢。昨年GⅠ初優勝を果たしてからの充実度は強烈である。7月オーシャンカップでSG初優出、それにつづくSGファイナリストとなった。こちらは深谷以上に笑顔笑顔! 出迎えた同県同期の江夏満が嬉しそうに声をかけ、西山貴浩はグータッチで祝福。特に江夏はまさに苦楽をともにした間柄だけに、喜びをこの場で共有できることは最高の瞬間のひとつとなったことだろう。深谷と挨拶を交わすときには、さらに笑みが深くなった。深谷を称える思いも込められていたのかも。
      ちなみに、我々が配信しておりますYouTube『週刊BOATBoy』の第1回では「ダービー展望特集」で担当Gが「5コース得意」の注目選手として枝尾をあげていました。実際に予選では5コースから1着、そして明日も5号艇! 一発あっても不思議じゃないぞ。

      準優勝戦

      9R
      ①金子龍介(兵庫)
      ②前本泰和(広島)
      ③桐生順平(埼玉)
      ④佐藤 翼(埼玉)
      ⑤深川真二(佐賀)
      ⑥守田俊介(滋賀)

      10R
      ①毒島 誠(群馬)
      ②上平真二(広島)
      ③新田雄史(三重)
      ④市橋卓士(徳島)
      ⑤峰 竜太(佐賀)
      ⑥磯部 誠(愛知)

      11R
      ①深谷知博(静岡)
      ②吉川元浩(兵庫)
      ③枝尾 賢(福岡)
      ④池田浩二(愛知)
      ⑤篠崎仁志(福岡)
      ⑥井口佳典(三重)

       

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      早い時間帯、準優組が慌ただしく動いている様子はほとんど見かけられない。あえて言うなら、新田雄史がペラ室と係留所を何度か往復しており、18人のなかでは早くから熱心に試運転をしている印象だ。また新田はペラ室の外に金属音を響かせるほどペラを強めに叩いており、準優に向けて思い切った調整をしているように見える。

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      ペラ室を出入りする準優組はやはり多い。写真撮影が可能な場所からは、ペラ室内部はごく狭い隙間からしか見ることができないのだが、だから死角から突如として峰竜太の顔が見えてビックリしたりもする。ここまで珍しいくらい仕上がりに苦労している雰囲気の峰だが、準優に向けて、早くもペラを叩き込んでいるようだ。

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      昨日、首の皮一枚で準優に残った井口佳典も、1R展示前からペラ室にこもっていた(これは隙間からよく見えた)。ハンマーを振るい、ペラを目元に寄せてラインをじーっと凝視して、またハンマーを振るう。この動作を繰り返していた。昨日の6着2本は明らかに異常事態。その原因をなんとか解消しようと、懸命にペラと向き合っていたわけだ。

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      1R発売中に、池田浩二がペラ室に入った。そして、福来剛の横に座り込み、長い会話を交わした。池田と福来? これは今まで見かけなかった絡みだ。福来は今年のクラシックが初SGだったので、昨年までSGのピットで見たことがないのは当然だが、今節に限っても初めて見る組み合わせだと思う。これは池田が福来にアドバイスを求めたということ? 福来独自のノウハウがあるのだろうか。その後は二人とも黙々とペラを叩き始めており、こうなると池田の気配の変化がおおいに気になるところだ。

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      絡みといえば、毒島誠と桐生順平が装着場で話し込んでいた。この二人は関東地区のツートップであり、いわば盟友。節間に何度も見かける組み合わせである。ただ、今日は妙に長く話し込んでいたという印象。桐生の足色はまだ余裕がないように見えるだけに、そのあたりが議題になっていたのかも。桐生はその後は丁寧にモーターのボルトを締め直し、2R発売中には試運転に向かっている。乗り込み始めるのは準優組では早いほうだと言える。

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      準優1号艇組では、金子龍介はまだ本格的に動いている様子はなかった。エンジン吊りで見かけたが、浮足立ったところは見られない。

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      深谷知博もまだ大きな動きはこれからといったところで、やはりエンジン吊りで見かけた程度。予選トップの準優1号艇、緊張しておかしくないシチュエーションだが、顔色にそうした気配はうかがえない。というかマスクをしているので、表情はうかがいにくいんですけどね。まあ、頼りになる菊地先輩や徳増先輩がそばにいるのだから、アドバイスを受けながらいい一日を過ごすことはできるはずである。

       ボートレース大村(長崎県)の「SG第67回ボートレースダービー」は4日間の全予選レースが終了。24日は9〜11Rで準優勝戦が行われる。

      <大村5日目11R 準優勝戦>
      1枠 深谷 知博 (静岡支部)
      2枠 吉川 元浩 (兵庫支部)
      3枠 枝尾  賢 (福岡支部)
      4枠 池田 浩二 (愛知支部)
      5枠 篠崎 仁志 (福岡支部)
      6枠 井口 佳典 (三重支部)

      3日目まで弱かったインが、勝負駆け日の4日目にしてなぜかよみがえり9勝。ようやく大村らしいレース傾向に戻った。

      そんな中、大混戦になった予選トップ争いは深谷知博に軍配が上がった。まずは前半6Rでイン速攻を決めると、後半10Rでは3コースから見事なまくり差しで連勝ゴール。3日目までの得点率4位から一気に自身初となるSG戦の予選トップへと浮上した。準優勝戦11Rを1着突破ならSG戦初優出で優勝戦1号艇が待っている。

      2位には予選ラストに1号艇が残っていた毒島誠がインからしっかり逃げて浮上。そのスタートはコンマ00のオンライン!とツキも残っていて準優勝戦10Rの1号艇となった。そして3日目まで得点率トップタイにいた金子龍介が3位に踏みとどまり、準優勝戦9Rの1号艇は何とか確保した。

      逆に金子とトップタイだった井口佳典は、4日目がまさかの6着2本と大敗。得点率を5.67まで下げてしまったが、ボーダーが下がったおかげで、18番目でギリギリ滑り込んだ。結局、3日目までの18位以内からは馬場貴也と西山貴浩の2人が脱落し、佐藤翼と磯部誠が勝負駆けを成功させて浮上している。

      今節は伏兵陣の活躍が目立ち、予選突破の18人のうち、SG覇者は11人、未制覇の選手が7人という比率。その7人のうち、枝尾賢と市橋卓士の2人はSG戦優出経験はあるが、予選トップの深谷知博をはじめ、金子龍介、上平真二、佐藤翼、磯部誠の5人はSG戦初優出をかけての戦いとなる。この5人のうち深谷と金子が準優1号艇、上平も2号艇なのだから、やはり伏兵活躍の波乱シリーズと言っていいだろう。準優も気配抜群の佐藤翼が4号艇で登場する9Rは波乱ムードが漂っている。

      <大村5日目9R 準優勝戦>
      1枠 金子 龍介 (兵庫支部)
      2枠 前本 泰和 (広島支部)
      3枠 桐生 順平 (埼玉支部)
      4枠 佐藤  翼 (埼玉支部)
      5枠 深川 真二 (佐賀支部)
      6枠 守田 俊介 (滋賀支部)

      連日熱戦を展開しているボートレース大村のSG「第67回ダービー」は23日、4日間にわたる予選ラウンドを終了。24日の5日目に行われる準優勝戦3番勝負(9~11R)に勝ち進む18強が出揃った。

      その準優3番で本紙が最も注目するのは、第1弾の9R4号艇で出場する新婚ホヤホヤの佐藤翼(埼玉=32)だ。

      今大会直前に人気急上昇中の美人女子レーサー土屋南(岡山=23)と、入籍したばかりの佐藤はこれが結婚後、初のレース。当然、発奮しないわけがない。

      前検日注目のエンジン抽選で2連対率50%を超える快速52号機を引き当てると、いきなり初日第1走目の7Rを豪快な4コースまくりで圧勝。華々しい船出を飾った。

      その後、中盤戦は抜群のレース足を誇りながら3、4、5着と、なかなか波に乗り切れず、得点率は5・50の21位に停滞。迎えた予選ラストの4日目5Rは2着条件の勝負駆けだったが、これは絶好枠でのイン戦。何が何でも逃げたいところ、だった。

      ところが1周1Mでは仲谷颯仁、松井繁の2艇に差し込まれる失態。万事休したかと思われたが、「(2Mは)差しではダメと思った」と起死回生の全速旋回を繰り出した!

      すると、これが見事に決まって、今節2勝目を挙げると同時に、前回の2018年のGPシリーズ以来となる自身2度目のSG出場にして、またしても予選突破を決めた。

      肝心な舟足に関しても「(SG初出場で予選突破した2018年12月の住之江)グランプリシリーズもいいエンジンでしたし、今節も足はかなりいいと思います。全部の足がいい。準優に入っても足負けはしないです」と、自信満々に胸を張る好仕上がりだ。

      もちろん「今節は(女子レーサー土屋南と)結婚後、最初のレースでSGだったので、そこは意識をしてやっていました」と強い思いもあって、愛妻に捧げる激走を続けてきた。

      強力な舟足の援護だけではなく、〝勝利の女神〟の力強い後押しもあるだけに、一気にファイナル進出を決めもおかしくないはずだ。

      ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は23日、予選最終日となる〝激動〟の4日目を終了。24日・5日目の準優勝戦(9~11R)に出場するベスト18が決まった。

      結果的に予選トップ通過を果たしたのは、3日目から3連勝、トータル6戦4勝3、4着1回ずつとした深谷知博(静岡=32)だ。今年7月の鳴門オーシャンカップに続き、SG4度目の予選突破を決めた。首尾よく準優11Rを制すことができれば、25日最終日の第12R優勝戦も絶好枠1号艇が待っているだけに、いよいよ力が入ってきた。

      また、得点率2、3位での通過は毒島誠(群馬=36)、金子龍介(兵庫=47)となり、それぞれ準優勝戦10、9Rの1号艇を獲得している。

      予選ラストバトルは波乱の連続だった――。3日目終了時に得点率首位だった井口佳典(三重=43)が、この日の2走を6着2本と大ブレーキ。得点率を5・67まで下げ、一時は予選突破も絶望的と思われた。

      ところがその後、勝負駆けを迎えた松井繁(大阪=50)、馬場貴也(滋賀=36)、魚谷智之(兵庫=44)らが次々と脱落。最後は、最終12Rで1着条件だった上野真之介(佐賀=32)との〝一騎打ち〟となったが、上野が3着に敗れて井口が〝奇跡の生還〟、18番目のイスに滑り込んだ。

      レース後の井口は「4日目のようなレースをしているようではダメ…」と己を戒めるように語っていたが、この〝復活劇〟をなしたツキは見逃せない。

      果たして、覇権を競うベスト6はどんな顔ぶれとなるか?

      西山貴浩予選

      予選最終日・勝負駆け情報

       

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      「深谷知博か、金子龍介か」
      ふたりだけに絞られた予選トップ争いは、11Rの1マークであっさりケリがついた。イン毒島誠の先マイに3コース新田雄史が怒涛のまくり差しで襲い掛かり、バック直線はふたりの一騎打ち。1着ならば自力トップだった4カド・金子の攻めは空振りに終わり、この瞬間に深谷のトップ当選が決まった。

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      昨日も書いたが、改めて今節の深谷の枠番と着順をゴルフのスコアに喩えてみよう。
      ★第1戦…2号艇1着=バーディ
      ★第2戦…5号艇3着=イーグル
      ★第3戦=6号艇4着=イーグル
      ★第4戦=4号艇1着=アルバトロス
      ★第5戦=1号艇1着=パー
      ★第6戦=3号艇1着=イーグル

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      すべてアンダーパーで回ってトータル10アンダー。フライングによる恵まれ1着もあったが、運も実力のうち。最大の決め手はもちろん今日の10Rで、3コースからの切れのいいまくり差しは、まさに予選トップを飾るに相応しいスーパーショットと絶賛しておきたい。ゴルフにしても“本戦”のラスト2日がさらに重要な正念場となるのだが、今日のような大村らしいイン天国の水面ならば優勝まで突っ走る可能性はかなり高いとお伝えしておこう。

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      一方の準優ボーダー争いは最終12Rまでもつれたが、1着条件だった③上野真之介が④稲田浩二のひとまくりを喰って3着止まり。結果、昨日の暫定トップから6・6着で5・67まで暴落した井口佳典が、首の皮一枚でなんとか生き残った。速報としてアップできなかったが、遅ればせながら準優メンバーを紹介しておこう。

      準優勝戦

      9R
      ①金子龍介(兵庫)
      ②前本泰和(広島)
      ③桐生順平(埼玉)
      ④佐藤 翼(埼玉)
      ⑤深川真二(佐賀)
      ⑥守田俊介(滋賀)

      10R
      ①毒島 誠(群馬)
      ②上平真二(広島)
      ③新田雄史(三重)
      ④市橋卓士(徳島)
      ⑤峰 竜太(佐賀)
      ⑥磯部 誠(愛知)

      11R
      ①深谷知博(静岡)
      ②吉川元浩(兵庫)
      ③枝尾 賢(福岡)
      ④池田浩二(愛知)
      ⑤篠崎仁志(福岡)
      ⑥井口佳典(三重)

       下克上の戦国ダービーを生き抜いた18戦士の中で、V戦線の大きな鍵を握ると思われる選手を抜粋しておこう。

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      ★今節の穴パターンとして暗躍したオラオラ軍団の斬り込み隊長とも呼ぶべき深川真二が9R5号艇に配置された。
      ★今日になって順位を下げた井口佳典、峰竜太、池田浩二の銘柄スター軍団が、どこまで機力アップを実現できるか。
      ★節イチの伸びを誇る佐藤翼がサプライズな逆転ターンで準優センター枠をゲット!

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      こんな感じだが、興味深いのは9Rの深川vs佐藤のマッチアップ。今節の穴パターンさながら「オラオラ前付けを入れてのカドまくり炸裂」となるのか、はたまたコースの遠さが仇になるのか。明日の特訓や試運転をしっかりチェックしつつ、その方向性を正確に見極めたい。

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      いやはや、こんなことってあるのだろうか。3日目終了時点で予選トップだった井口佳典が、4日目6着6着で勝率急降下。一時は21位まで順位を下げ、まさかの「暫定トップ→予選落ち」の危機を迎えていたのだ。8R、まさか連続で6着になるとは思わず、レース直後のピットに出遅れてしまったため、井口がどんな表情で帰ってきたかを見逃してしまっている。慌てて駆け付けたピットで、井口はただ黙々とモーター格納作業とボート磨きを行なっていた。そのとき井口の胸に去来する思いは何だったのか。結果的に18位になんとか滑り込んで準優行きは決めたが、その後のピットでそれを喜ぶような様子はなかった。他者の失敗を手放しで喜ぶような男ではないのだ。ただ、11Rを2着で予選突破した愛弟子の新田雄史に対しては、柔らかい笑顔で祝福を送っている。

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      予選落ちの危機に瀕していたのは、峰竜太も同じだ。ドリーム快勝からまさかの軌跡を描き、9Rは4号艇で2着勝負を強いられることになっていた。5Rの大敗っぷりを思えば、峰の実力をもってしても、ひとつも安泰とは思えない状況なのであった。
      結果を言えば、さすがの峰竜太、である。4カドから内を締め、まくり差しにチェンジして2着。逃げた前本泰和を捕らえられなかったあたり、まだ完調ではないようにも思えるのだが、剛腕っぷりを見せつけるハンドルであった。レース後はやはり安堵に目を細めており、出迎えた周囲も「ヒヤヒヤしたな、おい」的な笑顔を見せていた。江夏満はカポックの上から峰の肩を揉む仕草。まあ、改めて峰の勝負強さを思い知らされた局面ではあった。

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      9Rで3着は磯部誠。これで得点率6・00となったのだが、これがけっこう気を揉む状況となっていた。たとえば直後の10Rで松井繁や魚谷智之が勝負駆けに成功していれば、19位以下になる可能性があったのだ。磯部も、着替えを終えたあとには報道陣に状況を確認しており、自分が予選突破できるのかどうかに確信は持てないでいるようだった。10R発売中、磯部は淡々とモーター格納などの作業を行ない、特にそわそわしているようには見えなかったが、実際のところはどうだっただろうか。

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      その10Rでは松井、魚谷ともに勝負駆けは実らず、これで井口佳典が18位に浮上してきたことで、17位となった磯部は予選突破確定。19位以下から浮上する可能性が残されたのは12Rの上野真之介だけとなったのだ(結果3着で勝負駆け成功ならず)。磯部ももちろん、他者の失敗に喜びをあらわにするようなことはしない。とはいえ、前検記事で書いたように、「今節は終わった」などとうそぶきながら、しっかり予選突破を果たしたことは称えてもいいだろう。

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      この10Rでは1着勝負だった菊地孝平が1号艇で登場。必勝の一番だったが、1マークで流れてしまって3着に敗退。予選落ちを喫してしまった。これはさすがに悔しい一番で、レース後の表情は硬かった。勝ったのは後輩の深谷知博で、これが結果的に予選トップを決めるまくり差し一撃。その深谷が頭を下げてきても、菊地は軽く右手をあげて応えるのみ。それ以上の所作をする余裕がないようにも見えた。もし敗れるなら後輩相手であるのが望ましいとも思うのだが、そうした発想にはすぐにはなれなくて当然でもあろう。

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      そう、深谷がこの1勝で予選トップにぐっと近づいた。速報にもあったように、11R4号艇の金子龍介が勝てば深谷を逆転していたが、なにしろ1号艇は毒島誠。相当な確率で深谷の逃げ切りは濃厚と思えた。そうした感覚は誰もが持っていたのではないか。レース後、歩み寄ったのは守田俊介。特に関係が深いとは思えない守田も、素晴らしいまくり差しと予選トップを確定的とさせたことに感銘を覚えたのだろう。深谷も笑顔で守田に応え、充実感を発散しているのであった。

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      11Rの金子は4着。予選トップを逃したことへの悔恨みたいなものは特に感じさせず、淡々と戻ってきている。それでも準優は1号艇だ。絶好の優出チャンス。前付けのあるイン戦となるが、気合の入った戦いを見せてくれるだろう。

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      勝ったのは毒島誠で、予選2位をもぎ取った。ただ、このレースはピットをざわつかせていて、選手たちの目に「スタート早すぎ!」と映っていたようだった。スタート正常の文字が対岸のビジョンに出るまで、選手たちは「おいっ!」「ブスッ!」などと声をあげており、実際に毒島はコンマ00のタッチスタート! 新田雄史もコンマ01で、深川真二がレース後に新田と毒島を指さして呆れたような表情を見せていた。深川もコンマ07で、だから「早かったろ!」と感じていたのだろう。ともかく、毒島は(新田も)セーフ! ダービー連覇、大村SG連覇に向けて、明日明後日は腕を撫すことになるだろう。

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      1Rからアツい勝負駆け。桐生順平は2着6着で6・00に到達するという状況で、道中捌いて2着を獲り切った。つまり、後半は無事故完走で当確ということになる。その状況をある程度わかっていただろう、桐生は穏やかな表情でピットに帰還している。ただ、ボートに気になる部分があったのか、すぐに艇修理の方に声をかけて、チェックをお願いしている。後半は6着でいい、などという発想はない。少しでもいい着順を獲って、準優は少しでもいい枠番を。6Rも渾身の戦いを見せる。

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      西山貴浩は3着条件。1マークは握って攻めたが及ばず。道中は必死に3番手を追って、惜しい場面もあったものの、4着に終わってしまった。もちろん、ボーダーが下がる可能性はありうるわけだが、さすがに西山も疲れた表情を見せていた。仲のいい磯部誠は「友を一人失った」。だはは、なかなか大げさな物言いではあるが、一緒に準優に乗りたかったんでしょうね。その磯部も今日は勝負駆けで条件は2着3着。3Rは1号艇2着で、後半は気合が入るところ。

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      2Rは魚谷智之が逃げ切った。魚谷は1着2着条件なので、後半につなげる大きな逃げ切りということになる。特に顔をほころばせたりということはなかったが、吉川元浩あたりと言葉を交わす表情には力強さも浮かんでいる。セット交換など、機力の底上げに懸命だった今節。このポジションに持ってこられたことは、魚谷の実力であると同時に、充実感を与えるものであるだろう。

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      まったく同じ条件だった瓜生正義は4着。何があるかわからないとはいえ、予選突破は絶望的となってしまった。それでも後半は1号艇、なんとしても逃げるだけではあるが……。瓜生はエンジン吊りの間も最後までヘルメットを脱ぐことはなかった。さかんにボートの底部を気にしたりもしていて、妙に落ち着きのない雰囲気。それが悔しさの発露だったというのは深読みだろうか。今節Vならダービー4度目の優勝。これは先に引退した今村豊さんを抜いてダービーレコードとなるものだった。それがここでほぼ絶たれたことは、やはり残念ではある。

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      3着2本条件の新田雄史は2着で、後半はやや楽な勝負となった。2コースからイン魚谷に対してのぞいていく雰囲気もあり、足的にもいい感じだったように思う。ところが新田は、なぜか冴えない表情でエンジン吊りに臨んでいる。時に首を傾げたりもして。ジカまくりもありそうな展開で、差して2着はかえって悔しいのだろうか。とにかくあまり納得している様子はなく、つまり「やや楽な勝負となった」などという思いは少しもなさそうである。後半も全力投球だ。

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      さてさて、快晴の今日、2日目の前半と同様に、今垣光太郎がピットの隅の日向で入念にストレッチをしていた。今日はこちらの姿を見かけて、快活な挨拶を投げかけてくれた。そして、「もったいないことをしました」と昨日の勇み足を悔やんだ。こういうとき、かける言葉を探すのはなかなか難しかったりもするのだが、続けて「行く気になりすぎてしまいました」と微笑んだので、こちらも「それは仕方ないですよね」と返すことができた。今後は外枠オンリーになり、スタートも慎重にならざるをえないが、残り3日間も緩めず走り抜く。

       

      予選3日目が終了しました。3日目を終えて暫定トップは井口佳典。金子龍介と得点率、上位着順はまったく同じですが、最高タイムでコンマ3秒、井口が上回っています。準優ボーダーの想定は6・00。そうすると、なんと井口はまだ当確が出ない! 金子が当確なのは出走回数の関係です。暫定トップがまだ当確ではないということは、すなわち混戦模様。明日次第で順位は大きく入れ替わってもおかしくありません。熱い勝負駆けになりそうです! なお無事故完走で準優当確は4名です。

      1 井口佳典  5・5着
      2 金子龍介  当確
      3 上平真二  当確
      4 深谷知博  4・5着
      5 前本泰和  3・6着
      6 毒島誠   当確
      7 池田浩二  当確
      8 市橋卓士  5着
      9 峰竜太   2・6着
      10 桐生順平  2・6着
      11 吉川元浩  4着
      12 深川真二  3・4着
      13 馬場貴也  4着
      14 枝尾賢   4着
      15 新田雄史  3・3着
      16 西山貴浩  3着
      17 守田俊介  3・3着
      18 篠崎仁志  3・3着
      19 松井繁   2・3着
      20 江口晃生  2着
      21 佐藤翼   2着
      22 興津藍   2着
      23 久田敏之  2着
      24 磯部誠   2・3着
      25 茅原悠紀  1着
      26 仲谷颯仁  2・2着
      27 菊地孝平  1着
      29 瓜生正義  1・2着
      30 魚谷智之  1・2着
      33 福来剛   1・1着
      35 上野真之介 1・1着
      37 西島義則  1・1着
      38 徳増秀樹  ※1・1着相手待ち

       

       ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は22日、予選3日目を終了した。連日、乱戦傾向にある今節だが、3日目はイン逃げが4本。2連単万舟が3本、3連単万舟が5本も飛び出すなど〝イン天国〟大村らしからぬ決着の連続となっている。

      そんな乱調ムードの中で、得点率トップに立ったのは3日目12Rの大事なイン戦を制した井口佳典(三重=43)の8・00。同率の金子龍介(兵庫=47)が2位。この両者は着取りも同じで、僅かに3周タイムの差だ。僅差3位は7・80の上平真二(広島=46)。

      この上位3人は「足はいい。2日目よりも良くなっている」(井口)、「バッチリ合っていて、特にいいのはレース足」(金子)、「出足はしっかりしてきたし、直線も下がらない」(上平)と揃って機力、気配ともに良好だ。23日の4日目予選最終日は、この金子と上平が直接対決する11Rから目が離せなくなった。

      以下は深谷知博(静岡=32)、前本泰和(広島=48)、毒島誠(群馬=36)、池田浩二(愛知=42)と続いている。

      予選突破のボーダーを6・00と想定すると、前記の金子、上平、毒島、池田の1回走り4人に無事故完走条件での準優当確ランプがともっている。また、9位・峰竜太(佐賀=35)や10位・桐生順平(埼玉=34)も、4日目連勝ならば一気に準優戦好枠争いに加わりそうで、予選ラストのポイント争いは最後まで予断を許さない。

      一方、18位のボーダーライン下では〝王者〟松井繁(大阪=50)が2走で13点(2、3着)以上。茅原悠紀(岡山=33)と菊地孝平(静岡=42)は1走でそれぞれ9点、10点条件(いずれも1着)。瓜生正義(福岡=44)が2走17点(1、2着)の勝負駆けとなっている。

      果たして、準優勝戦に勝ち上がるベスト18はどんな顔ぶれになるのか。そして、今大会のVの行方は――。

      ボートレース大村(長崎県)の「SG第67回ボートレースダービー」は23日、早くも予選最終日を迎える。

      1Rから最終12Rまで激しい雨が降り続いた3日目も波乱の1日。初日に8勝、2日目に6勝だったインがなんとわずかに4勝のみ。雨はモーターの出足性能に影響を及ぼすことがあるので、インには決してプラス材料ではないのだが、日本一インが強い大村の、しかもSG戦でインがここまで苦戦するとは誰が想像しただろうか…。

      3連単の万舟券も5本飛び出し、4Rでは6号艇の新田雄史が大外6コースから差し抜けて、今節の最高配当となる3連単で6万円台、2連単も2万円台の大穴が出現した。さらに11Rでは今垣光太郎と江夏満の2人がF。上位機を手にしていた今垣は、パワーが本格化した矢先のFでもあり、ガックリと肩を落としていた。

      そんな戦国ムードのダービー、3日目終了時点で8.00の得点率でトップに並んだのは井口佳典【写真上】と金子龍介の2人。4日目は井口が2回乗りで枠は3と4。一方の金子は1回乗りで枠は4。一般的に得点率で上位に立つには出走回数が少ない方が有利ではあるが、井口は2走とも得意のセンター戦とあって、条件は五分五分かもしれない。

      金子はこれが2年ぶり13回目のSG戦出場だが、予選を突破したのは初出場だった2004年のグランプリシリーズ戦のみ(結果は準優勝戦で4着)。16年ぶり2回目のSG戦予選突破がトップ通過なら、これ以上喜ばしいことはない。

      7.80の得点率で3位に浮上してきたのは上平真二【写真上】。ドリーム戦の6着から2日目、3日目の2回乗りを1、3、1、2着と好走。パワーも日々上昇ムードになっている。上平もSG戦出場はまだ12回目で、予選突破はこれまで3回あるが準優勝戦を突破して優出したことはない。4日目は1回乗りで枠は5。11Rとあって対戦相手も強力だが、上位着順でクリアして準優勝戦の好枠を手にしたいところだ。

      大村SGボートレースダービーのレース情報やムービー特集、その他コンテンツはページ下の関連リンクよりご確認いただきたい。熱いレース展開に乗り遅れないようご注意を。

      予選3日目

      ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は22日、予選3日目を終了した。

      3日目11Rでは今大会、エース機を獲得して活躍が期待されていたベテラン今垣光太郎(福井=51)が痛恨のフライング失格、万事休した。

      このレースはお得意の〝3コースカド〟に引いて、内側艇をまくり切ったかと思われたが、バックストレッチで先頭に立ったところに無念のFコール…。同レースでは2日目まで好リズムだった江夏満(福岡=40)もFの〝勇み足〟。2艇の集団フライングとなり、揃って賞典レース除外の処置がとられた。

      今垣はここまでの獲得賞金が3966万円で、ランク43位だったが、このFにより、11月末の蒲郡SG「チャレンジカップ」並びに、12月の平和島SG「グランプリ」出場が不可能となり、事実上、2020年は〝終戦〟。レース後はさすがに「もったいないことをしました…」と沈痛な面持ちだった。

      また、地元の期待を一身に集めていた原田幸哉(長崎=44)も度重なる整備も結実せず、3日目3、5着で得点率4・40の32位。予選敗退が決定的だ。

      うぎゃーっ、と悲鳴をあげたのは西山貴浩だ。11R、水面際のアリーナ席でレースを見守っていた西山は、スタートの瞬間に声を発した。たしかに対岸のビジョンに映し出されたバーチャルのラインを、特に今垣光太郎が超えているように見えていた。さらに、西山の先輩である江夏満も、敬愛してやまない池田浩二も。まくり切った今垣が先頭を走るバック水面、ちょうどそのタイミングでビジョンには「返還②③」の文字が映し出された。江夏と今垣。先輩がフライング艇に含まれていたこともあってか、西山はその文字を見て立ち尽くした。呆然としていたと言っていい。やがて、江夏と今垣が先にピットに戻ってくることを思い出して、西山はリフトへと駆け出している。ピットには陰鬱な空気が漂い始めていた。

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      先に戻った江夏、今垣はもちろん、出迎えた面々も声はない。フライング後はいつもこうだ。直後にかける言葉はなかなか見当たらないし、本人もさまざまな思いが脳裏に渦巻いている。粛々とエンジン吊りは行なわれ、江夏と今垣はやや肩を落として控室へと消えていった。

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      先頭に浮上したのは深谷知博。だがもちろん、江夏と今垣が先に控室へ戻った後であっても、笑顔は見られない。勝者にしても、なかなか複雑な1着であり、レース直後には喜びの思いが顔を出すことはない。出迎えた菊地孝平にしても、神妙にエンジン吊りを行なっていた。それでもラッキーはラッキーなので、この勝利を明日以降につなげたいところだろう。

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      池田浩二に対しては、西山貴浩が両手を水平に広げて「セーフッ!」とややおどけて出迎えている。池田はコンマ01で生き残った。だからセーフ、ということである。スリットをまたがなかったことには安堵があったとしても、1号艇で敗れた、それもF艇にまくられてのものだから、複雑ではあろう。そんな思いを、西山が癒してくれたかも? エンジン吊りの間も西山がイジりまくって、苦笑であったとしても、池田から笑みを引き出していた。

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      11Rの面々が控室へと消えていったあと、ピットの隅っこに置かれているデジタルスリット写真の前には人だかりができていた。なかには、付属の定規のようなものを使って、どれだけはみ出していたかを確認している者もいた。それを遠目で見て僕は、まさか“非常識”か……と不安になったものだ。結果、今垣がコンマ04、江夏がコンマ03で、即日帰郷は避けられた。今垣も江夏も気配は悪くない。石野貴之がF後も連絡みを続けているように、二人にも外コースからおおいに舟券に貢献してほしい。

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      厳戒態勢で選手となかなか接触できないので、それこそ遠目で見た感想レベルの話になってしまうのだが、終盤のピットでやはり沈鬱に見えたのは原田幸哉である。7R1号艇でまさかの5着大敗。これで準優進出は苦しい立場となってしまった。残念ながら長崎支部は原田も桑原悠も赤坂俊輔も、ボーダーが6・00のままだったとすると、すでに届かない状況である。大将格の原田としては、1号艇で大きな着を獲ったことも含めて、強く傷つく状況と言うしかない。それでもペラ調整は続けているのだが、ペラ室へ向かうときなど遠目から見てもはっきりわかるほどに俯き加減で、落胆しているとしか思えないのである。

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      10R大敗の平本真之も、もともと悔しさを隠そうとしないタイプだとはいえ、かなり落ち込んでいる様子だった。それに寄り添って慰めているのが原田というのがまた、こちらとしては同様に俯いてしまうわけだが、原田は元愛知支部で平本もかわいい後輩の一人だから、今日は6着2本の平本に気遣いを見せたというところだろう。平本はまさに這ってしまっている状態、苦しい戦いを強いられている。しかし、平本は同時に喜びも隠さないタイプ、あと3日、どこかで平本らしい笑顔を見たいものだ。痛恨を味わってしまった選手たちには、明日以降も奮闘してもらいたい!

       

      ――外枠の誰かがオラオラすれば穴、しなければイン鉄板。
      昨日、こんな当たり前のセオリーを鼻高々に書いたらば、今日はほぼほぼ枠なり3対3だったのにインがコケて荒れるわ荒れるわ!! 逆に、唯一のオラオラ前付け(⑥西島が2コース奪取)があった2Rは、①江口晃生がすんなり逃げて本命決着ってあなた。
      「何かしらの法則や定説を偉そうに書くと、その翌日はテキメンで崩壊する」という私の特殊能力は、一生変わることはないだろう(苦笑)。真に受けて損をした読者さんがおられたら、心の底からお詫びします><
      今日の枠なり万舟をおさらいしておこう。まず、3Rは昨日の転覆で人気を落とした②萩原秀人が2コースから差し抜け、さらに初日のF2で人気が下落した⑤石野貴之が凄まじいレース足で2着に食い込み3連単44310円。6号艇ながらしっかり人気を背負っていた毒島誠の6着大敗も特大万舟に貢献してしまった。
      続く4Rは、直線系がいい感じに仕上がった④湯川浩司が4カドから伸びなり絞めまくり。この攻めにアウト6コースから鮮やかに連動した⑥新田雄史がアタマまで突き抜けて66350円の節イチ配当に!

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      6Rは人気の①上平真二がインからキッチリ押しきったが、やや人気の盲点だった③西山貴浩が2着、昨日まで6・6着で超人気薄だった⑥西村拓也が3着に突っ込んで10290円の“ピンマン”決着。
      続く7Rは②馬場貴也が小回りで差し抜け、2-1で決まりかと思いきや人気薄の④市橋卓士が2着、さらにはアウトからまたまたF2持ちの⑥石野が抜群のレース足で3着まで押し上げて18030円。今日の石野61号機はマジでヤバイほど噴いていて、節イチ候補のひとりと見ていいだろう。フライングが悔やまれる超抜パワーだ。

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      9Rは①平尾崇典=③峰竜太に人気が集中したところ、人気の盲点だった⑤枝尾賢が十八番の5コースまくり差しでバック先頭に。そのまま人気の2艇を引き連れて20910円の大穴を演出した。
      さらに補足するなら、万舟ではなかったが11Rは③今垣光太郎が3カドから嬉々として絞めまくったものの痛恨のフライング(②江夏満も)。その猛アタックを浴びた圧倒的人気の①池田浩二は舟券の圏外へと消え去っている。

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      全12レースが終わってみれば、11回の枠なり3対3のうち1号艇=インコースはわずか3勝のみ(他1勝)、対して102倍~663倍の色とりどりの万舟は5発に及んだ。
      「ほとんど無風で穏やかな枠なりばっかだったんに、なんでこんなに荒れたんじゃあ!?」
      はい、こう問い詰められても、昨日「大村の枠なりはイン天国!」などと胸を張って一席ぶった私には答える資格もありませぬ。あえてコジツケの理由を挙げるなら、こんな感じだろうか。
      ①昨日より気圧と気温が大幅ダウン、逆に湿気は大幅アップという激変により、各選手の調整がすこぶる難しかった。つまり、昨日まで出ていた選手の多くがパワーダウンし、相対的に昨日まで劣勢だった選手が活躍しやすいパワー相場になった。
      ②今節は3日目にしてオール3連対の選手が消滅したのだが、毒島や峰などの舟券バキュームレーサーの取りこぼしがまんま万舟に直結した。
      確信はないが、こんなあたりが原因ではなかろうか。

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      さてさて、昨日からの大波乱の頻発は、V戦線にも多大な影響を及ぼしている。今しがた書いたばかりの事変。
      【3日目にしてオール3連対の選手が消滅!!】
      これは極めて珍しい事態だ。そもそも昨日の終了時点でオール3連対=すべて舟券に絡んでいる選手は金子龍介、佐藤翼、池田浩二、江夏満の4人のみ! その4人にしても、今日は6Rの②翼がスタートで後手を踏んで4着、7Rは⑤江夏が石野の猛追を浴びて4着(さらに11RでF)、10Rの⑥金子が枠の遠さを克服できずに4着、11Rを逃げきれば予選トップだった①池田も光太郎のコンマ+04Fのとばっちりで4着……。
      そして、誰もいなくなった。なのである。
      今年のSGを調べてみたらば、3日目までオール3連対で突っ走った選手は
      ★平和島クラシック=石野貴之、稲田浩二、坂口周、永井彪也の4人
      ★住之江オールスター=徳増秀樹、毒島誠、新田雄史の3人
      ★宮島グラチャン=徳増、上野真之介、峰竜太、桐生順平、新田、坪井康晴の6人
      ★鳴門オーシャン=茅原悠紀、枝尾賢、桐生の3人
      ★下関メモリアル=寺田祥、新田、菊地孝平、峰の4人
      そう、少なくとも3人くらいは「おお、ガンガン突っ走ってるなぁ、このまま天辺まで一直線か!?」などと思わせるリーダー候補が存在するとしたものだが、今節はドリーム組の全員が5着または6着を喫するなどでランクダウン。現時点で暫定トップに立った井口佳典(金子と同着順でタイム差)にしても、明日の2走で⑤⑤着=6・00という勝負駆けが残っている。

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      この混沌とした流れを一言で表すなら、やはり超ベタながら「戦国ダービー」が相応しい。そして、今日まで妙に荒れている大村とは言え、本来のイン天国水面を思えば明日の段階でトップを獲った選手が断然有利になることだろう。それは誰か。暫定6位までの明日のレースは、こんな塩梅だ。
      ①井口佳典 8・00 3R3号艇・8R4号艇
      ②金子龍介 8・00 11R4号艇
      ③上平真二 7・80 11R5号艇
      ④深谷知博 7・50 6R1号艇・10R3号艇
      ⑤前本泰和 7・25 4R5号艇・9R1号艇
      ⑥毒島 誠 7・20 11R1号艇
      うーーん、それぞれの得点率と枠番のハンデを掛け合わせると、まさに群雄割拠の戦国模様と言うしかない。井口がピンピン連勝で8Rの段階でトップ当選を決めるのか、はたまた3人の直接対決となる11Rまで持ち越されるのか??

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      その可能性はそれなりに高いと思うのだが、もっとも不気味な選手は4位の深谷だろう。初戦からゴルフで言うなら「バーディー・イーグル・イーグル・アルバトロス」と枠番を上回る着順でまとめ、明日は絶好の1号艇&3号艇。オラオラ前付けの展開を利したり、フライングの恵まれがあったり、節間を通じての強運も見逃せないところ。競馬のダービーは「もっとも運の強い馬が勝つ」と言われているが、今節のボートレースダービーも運がモノを言う気がしてならない。

       

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      気候一変、雨が降りしきる3日目。湿度が上がって気圧も下がれば気配も変わりうる、ということで、雨にへこたれることなく選手たちは調整と試運転に励むわけである。試運転に出ている選手の数も、昨日とたいして変わりはない。雨に濡れるのが鬱陶しいから水面に出ない、などという発想は選手にはない。よほどの豪雨なら別だけれども。
      今垣光太郎も試運転に励む。1R展示が始まる直前にいったんボートを陸にあげ、まずはおもむろにボートを磨き始めた。その日のレースが終わればボートを磨くのが今垣のルーティン。水滴を丁寧に拭き取るわけで、ということは雨中の試運転の後もやることは当然変わらないわけである。レース後と違って、モーターの水滴も拭き取っており、つまりはレース後よりも長い時間、相棒をいたわっていたわけである。

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      仲谷颯仁は試運転のかたわら、モーター架台をボートリフト付近に準備する新兵仕事も。係留所からリフトに直接向かうには、屋根のない場所を通らなければならないのだが、仲谷はそこでも濡れることなど厭わずに、最短距離を走る。架台置き場の近くには僕や池上カメラマンがいて、今日はこれがこちらとの初顔合わせだったので、深々と頭を下げての挨拶も欠かさない仲谷。気持ちいい若者ですな!

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      仲谷が通った雨が当たる場所では、山口剛も雨がどうしたというような風情で、堂々と歩いていた。山口のボートが着けられていた係留所に行くにも、どうしてもその場所を通らなければならないのだ。どうせ水面に出れば濡れるんだから、ほんの数秒、雨に降られるのはどうってことないんですかね。僕なら肩をすくめて走ってしまいそうだけれども。

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      試運転をしている選手が少なからずいるということは、プロペラ調整室の出入りも激しいということである。やはり気候に合わせた調整をする選手が多いということだ。湯川浩司はペラ室を出ると、出入口の脇にある白い箱のようなものにプロペラを入れた。よく「プロペラに焼きを入れる」というコメントを聞きませんか? 焼きを入れるというのは、この白い箱に入れることなのだ。つまりこの箱の中は高温になっているのである。小型冷蔵庫のようにも見えるが、内部の温度は正反対。だから、プロペラをペンチのようなもので挟み掴んで、出し入れする。この箱の下には水の入ったバケツが置かれていて、焼きを入れ終えるとペラを水につけて冷やします。ピットが静かなときだと、ジューという音が聞こえてきたりします。焼きを入れることで、レース中にペラが開くのを防止しようというわけですね。

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      湯川の動きを見ていたら、整備室付近で動きがあった。池田浩二がボートごと整備室に持ち込んでいたのだ。室内では整備士さんがボートを置く場所を指さして導いている。本体整備だろうか……今、直前情報を確認しました。キャリアボデー交換ですね。整備室が空いているときには、ボートごと運び込んで整備することは珍しくない。あと福岡とか整備室が広い場とか。ひとまず、今節は初めて見かけたわけだが、昨日までは整備室で作業する選手がそれだけいたということである。

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      さて、1Rで平高奈菜が差し切り1着! 昨日までのゴンロク街道から一気に脱け出した。ピットに戻るとさすがに笑顔があふれ、興津藍との会話では笑い声まで聞こえてきた。これは気持ちのいい1着だっただろう。

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      着替えを終えて勝利者インタビューに向かう途上では、桐生順平にバンザイ! 桐生も同期生の勝利を目を細めて称えていた。やはりナナスマイルは気持ちいいですな! 予選突破は厳しくても、明日からさらに笑顔を振りまいてください!

       

       

      予選・2日目

       

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      昨日の記事に被せる形になるが、やはり外枠の選手がオラオラ前付けに動くと波乱が生まれやすい。今日の2Rも⑥深川真二が2コースに潜り込み、自作自演のズブ差しを決めて144倍。3Rは⑤江口晃生が2コースで凹むや、外から②上平真二&③金子龍介のセンター勢が伸びなりわらわら展開を突いて164倍。さらに5Rは⑥松井繁が前付け3コース~自力まくりが競りになったところ、5カドの③江夏満が凄まじい2段まくりで突き抜けて383倍の節イチ配当を叩き出した。

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      後半戦でもオラオラ万舟が発生。9Rの⑥湯川浩司が2コース奪取で内2艇が深くなったところ、すかさず3コース福来剛がターンマーク起こしからじんわりと絞めまくり。これに湯川が抵抗している間に、人気の盲点だった③枝尾賢が鮮やかなマーク差しで突き抜けて262倍の大穴となった。とどのつまり、今日の万舟4本はすべて「5・6号艇の誰かしらが前付けに動いた」という点で共通していたわけだ。うーーん、オラオラ前付けレース、恐るべし!
      閑話休題。昨日の記事で「前付けに動く外枠選手は大穴トレジャー」などと煽った私は、もちろん今日もせっせと1号艇以外のアタマを買い続けたのだが……すべてがすっとこどっこいのクズ舟券でありました。今日の万舟の前付け記録とともに、生き恥を晒しておこう。
      ★2R ⑥深川→2コース ⑥②③14440円 私の◎=②桑原悠(2着)
      ★3R ⑤江口→2コース ②③①16490円 私の◎=③金子龍介(2着)
      ★5R ⑥松井→3コース ③④①38380円 私の◎=⑥松井繁(6着)
      ★9R ⑥湯川→2コース ③①⑤26210円 私の◎=④井口佳典(4着)
      嗚呼、せめて一本くらい引っ掛けたかったなぁ(号泣)。
      一方、この2日間で1号艇=インコースは14勝を挙げたのだが、そのうち12勝は穏やかな枠なり進入だった。残りの2勝は「③西島が②久田と入れ替わるマイナーチェンジ」「④西島が2コース奪取のややオラオラ進入(3連単9900円)」という感じで、やはり枠なりならば大村らしいイン天国になりやすい、と考えて間違いないだろう。
      ――外枠の誰かがオラオラすれば穴、しなければイン鉄板。
      昔からのセオリーとは言え、この2日間は実に極端な「オラオラ万舟&枠なりイン勝ち」の振り分けだったわけだ。もちろん明日も外枠のオラオラ軍団はしっかり警戒しておきたい。ざっと警報リストを挙げておくと
      ★★★★★2R⑥西島義則(インが江口晃生!)
      ★★3R⑥毒島誠(⑤がF2の石野貴之だけに??)
      ★★★4R⑥新田雄史(緑カポックではアクティブ)
      ★★★9R⑥瓜生正義(最近は動くことがままある)
      ★10R⑥金子龍介(可能性は低いが予選トップだけに??)
      ※★印は前付け期待値
      今日に比べるとややタレントが手薄だが、このレースのスタート特訓やスタ展は特に目を皿にして外枠の動向に注目しておきたい。

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      悲しい出来事にも触れておこう。昨日の石野貴之のF(都合F2)に続き、今日の7Rでは白井英治が妨害失格で賞典除外となった。2周1マーク、不利な態勢からターンマークを先取りしようと旋回した瞬間に萩原秀人の舳先が接触。萩原がバランスを崩して転覆したため、起爆剤としての責任を負わされた。故意に突進しての事故ではなかったが、やや無理筋の先マイからの追突だけに致し方ないところか。
      この全日本選手権=ダービーは師匠の今村豊(さん、を付けるのはなんか寂しすぎる><)がもっとも重宝していたSGタイトルだからして、「恩師へのハナムケとして優勝したい」という思いで大村に乗り込んだはず。2日目にしてその可能性は消え去り、さらにたったいま入った情報では「負傷帰郷」とのことで、二重に悲しい1日になってしまった。負傷の詳細はまだ不明(「腰痛」とのこと)だが、心身ともにリセット&リフレッシュして恩師が叶えることができなかった暮れのSGタイトル制覇へ邁進してもらいたい。

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      それから、まだ悲しいというレベルではないのだが、続く8Rの前本泰和が道中で何らかのエンジントラブルが起きてしまったような……1マークを回った直後、引き波で大きくバウンドしつつ後続の菊地孝平の舳先と軽く接触し、そこからズルズルと後退してしまった。たまたま私はスタンドの柵に張りついていたのだが、そのエンジン音はぶわわんぶわんと不穏な響きを鳴らし続けていて「こりゃ、ただ事じゃないかも!?」と思った次第だ。
      で、たったいま入った情報では、やはりプロペラが破損したようで、明日は新ペラ装着での仕切り直し。本体の故障ではなく、ペラだけの調整で済むなら不幸中の幸いと呼んでいいだろう。明日の12Rまでにしっかりとペラを叩き上げ、27号機らしい抜群パワーが復活すると信じたい。②1→6着とアヤは付いたが、まだまだ予選の上位に食い込む可能性はある、と思う。

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      さてさて、V戦線の行方を占うには早すぎるとしたものだが、予選2日間を終えての暫定トップはなんとなんとの金子龍介!! 昨日のオープニングレースでド派手な4コースまくりを決めた勢いそのまま、今日の3Rは4カドからしっかり展開を突いて2着(バックでは先頭に立っただけに惜しい2着ではあった)。後半10Rは待望のインコースから②峰竜太のエグイ差しを軽々と振り切って節間2勝目のゴールを通過した。
      4・3・1号艇で1・2・1着=節間9・33。相棒の23号機は三島敬一郎リスト(モーター抽選記事参照)の「穴」にして、私の5番手評価だけに、この大活躍は嬉しい限りだ。明日の金龍は、胸突き八丁の正念場=10R6号艇の一発勝負。前付けはともかく、ここでもしっかり舟券に絡むようなら16年ぶりのSG予選突破~初めてのSGファイナル、はたまたそれを一足飛び超えての大快挙まで視野に入ることだろう。47歳&23号機の奮闘に期待したい。

       

      後半のレースを終えた原田幸哉は、整備室に入っている。今日は前半レースでセット交換を施して出走。結果は5着、3着。前半は事故艇があってのものだが、1周2マークでは最内から先マイに持ち込んでおり、また後半は逆転の3着と、進境は見えたかのようにも思えていた。それでも、「戦える」程度では満足しているわけにはいかない地元SG。さらなる上積みをと、もういちど整備室に入ったわけだ。もともとは愛知支部の原田、ざっくりとした感覚だが、かつての蒲郡や常滑のビッグ以上に、支部移籍後の大村SGでは気迫満点のように見える。移籍してきたからむしろ、地元意識が強くなっているということだろうか。

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      整備室には徳増秀樹の姿も見えた。10Rは枠番通りの4着。初日も2号艇2着、6号艇5着と、ほぼ枠番通り。明日は5号艇だが、勝負駆けを見据えれば、ここは枠番通りというわけにはいくまい。大きな整備をしている様子は、遠目にも見えなかったが、わずかな時間であっても、できることはやろうという姿勢であろう。

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      12Rの毒島誠は、今日もギリペラ。出走の1つ前のレース、今日なら11Rの発売中となるわけだが、毒島がペラ室から駆け出るのを見るのはすっかり楽しみとなった。何度も書いているように、展示ピットにボートをつけなければならない制限時間のギリギリまで、プロペラ調整をしてレースに向かうのが毒島スタイルなのだ。

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      ところが、今日は毒島以上のギリペラがいた。上野真之介だ。毒島が係留所でプロペラを装着していたころに、上野はペラ室を飛び出た。そして大急ぎで展示の準備。ここまでの絶好調ロードは昨日途切れてしまったが、こうした姿勢がいい波に乗れた要因かも。12Rは6着大敗と、苦しい戦いは続くが、そのとことんやり尽くそうという思いが尊い。

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      調整といえば、菊地孝平が10R発売中、すでに外していたモーターをボートに装着している。えっ、この時間帯から試運転に出ようというの? 通りかかった松井繁も訝しく思ったようで、「これから乗るのか?」と問いかけている。菊地は「いや」と発して、ハンドルをグルグル回す仕草を見せた。どうやらハンドル(とモーターをつなぐワイヤー)の調整を始めるらしかった。

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      装着し、操縦席に乗り込んだ菊地は、ハンドルのあたりをいじり始める(カウルの死角になっていたので、具体的な作業は不明)。さらに、ワイヤーのあたりもドライバーなどの工具で調整し、ハンドルを何度か回したりもしていた。モーターの気配というより、操縦性に違和感があったのだろう。レース後にこうした作業を見かけるのはなかなかないことで、かなりレアな光景であった。モーターやペラ以外でも、やれることはいろいろあるのである。

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      そうした調整とはまた違うが、ボート磨きもそれをルーティンとしている選手にとっては(今垣光太郎とか)大事な作業である。相棒を慈しむのは悪いことのわけがないし、その時間はメンタルを落ち着けたり、あるいは思索に耽ったり、どちらかといえば内面の調整につながるのではないかと僕はにらんでいる。今日は篠崎仁志がレース後にじっくりとボートを磨いた。9R、虎の子の1号艇で2着に敗れ、レース後はやや脱力感を醸し出していた仁志。そりゃあ1着を計算していたはずだから、気持ちは落ちる。その整理を、ボートを丹念に磨くことで均そうとしていた、と言ったら穿ちすぎ? ともかく、気持ちをしっかりと切り替えて、予選後半に進んでほしい。

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      ピットの隅も隅、他の選手がまずやってこない場所で、今垣光太郎がストレッチをしていた。うわー、柔らかいですなー。ワタシ、光ちゃんとは1歳違いですが(ワタシのほうが上)、こんなん絶対に無理ですわー。ボートレーサーはやはりアスリートなのだと思わせられるシーンであります。この場所は陽光が降り注いでいて、日向ぼっこのついでにストレッチ、という感じ? 実は光ちゃん、さまざまなピットで、選手の姿が見かけられない場所で日光浴ばりにゆったり過ごしているのをちょいちょい見かけるのです。

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      そんな時間を過ごしているということは、ようするに、エンジンの感触が悪くない、ということなんでしょう。2日目の早い時間帯、やはり多くの選手は調整や試運転で忙しそうにしているわけで、急ぎ作業に向かう必要がないというのは、むしろよろしいことであります。対照的に地元の原田幸哉は、3Rが出番ということもあって、試運転などに励んでいる。直前情報を見たら、セット交換!(ピストンリング4、ピストン2、シリンダーケース)換えたセットを馴染ませるためにも、水面を数多く走る必要があったわけだ。その3Rは事故レースということもあって結果にはつなげられなかったが、この感触をもとにさらに調整を進めることになるだろう。

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      徳増秀樹は2R発売中にボートを水面に下ろし、試運転を行なうと、ふたたびボートを陸にあげている。そこに駆け寄ってきたのは湯川浩司。足合わせをしていたのだろう、徳増は湯川に声をかけた。
      「伸びるね~~~」
      「…………いいでしょうか?」
      「いいと思います」

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      どうやら湯川に伸びが来ているようだ。ま、「いいでしょうか?」という返しが、まるで徳増に許可を求めているようにも聞こえて、可笑しかったのですが(笑)。湯川との伸びの差を感じたことで、徳増がどう調整していくかも気になるところだ。

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      F2で参戦、決して事故はできない茅原悠紀だが、もちろん勝負を投げるつもりはまるでない。調整もいつも通りに懸命に行なっているし、試運転も緩めることなく行なっている。2R発売中にボートを下ろす際、西山貴浩に電気位置についてアドバイスをもらっている場面も。電気位置がどうだったらこうなる、みたいなことを僕はぜんぜんわかっていないので、二人の会話はまるでチンプンカンプンだったのだが。選手同士の会話って、ときどき何の暗号かと思うことがあるものなんですよね。

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      で、ニッシーニャですが、瓜生正義のモーター装着をヘルプして、モーター架台を置き場まで運んだ。いや、運んだんじゃなくて、暴走した(笑)。架台にまたがって、ウリャーッ! 架台ライダー!? ようするに、架台置き場の前でこちらが撮影しているのを見て、シャッターチャンスをくれたというわけである。人を笑わせるのが好きなのは確かだろうが、実はそれもサービス精神の賜物だったりする。ようするに、いつも他人に気を遣っている男なのである。

      ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は21日、予選2日目の熱戦を開催中だ。

      その第7Rで優勝候補の一角である白井英治(山口=44)が妨害失格、賞典レース除外(勝ち上がりの権利消失)となった。

      7Rの白井は5号艇での出走だったが、1Mの展開がなく、後方からのレースとなった。道中では5着争いを繰り広げていたが、2周1Mで6号艇の萩原秀人(福井=41)と接触、萩原が転覆を喫し、その原因が白井にあったとして妨害失格のジャッジとなった。

      初日の20日には、同じく優勝候補だった石野貴之(大阪=38)がフライングを切り、V戦線から離脱(賞典レース除外)しており、2日続けて〝大物〟が優勝争いから姿を消した。

      ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は21日、波乱の予選2日目を終了した。

      〝イン天国〟と言われている当地だが、この日は「逃げ」は4本のみ(1号艇は逆転勝ちも含め6勝)。第1~5Rまでイン艇=1号艇が5連敗するなど、この日は終日、乱調ムードで、波乱の決着が続出した。中でも、V候補の一角に挙がっていた白井英治(山口=44)が7Rで「妨害失格」を犯して、賞典レース除外(勝ち上がり権利消失)の裁定。後半戦12Rこそ1着としたが、前半レースでの負傷が原因で途中帰郷した。

      そんな乱戦基調の影響もあってか、ここまでは伏兵勢の好走が目立っている。

      初日開幕カードをまくり快勝した金子龍介(兵庫=47)が2日目2走も2、1着として3戦2勝オール2連対。現時点での得点率トップに立った。後半戦10Rでは、あの峰竜太の追撃を封じて押し切る好内容での勝利だった。初日は伸び型だったが、入念なプロペラ調整を施して「気に入っているのはターン回り」と、舟足にも確かな裏づけを得た様子で、極上の回り足に自信を深めている。

      また、初日1走を2着発進していた江夏満(福岡=40)も2日目5Rを豪快なまくりで勝利。こちらも2戦オール2連対をキープして、金子に続く2番手だ。

      一方、主力を形成するはずの初日「ドリーム戦」組では毒島誠(群馬=36)が2日目を1、2着と好走。持ち前のハイレベルな調整力を発揮してきた印象だ。自身も「舟足はかなりいいと思う」と、自信満々の口ぶり。こうなると、ダービー連覇も夢ではなくなるはずだ。

      ボートレース大村(長崎県)の「SG第67回ボートレースダービー」は21日、2日目を開催した。

      1Rから5Rまでインが5連敗。3Rでは寺田祥が、7Rでは萩原秀人は転覆し、その7Rでは白井英治が妨害失格を取られ、後半12Rを走ったが公傷で帰郷。さらに峰竜太は前半6Rで6着と敗れたほか、抜群の気配を見せていた前本泰和は8Rの1周1マークで接触がありペラが破損。このレース6着だったことも痛いが、3日目から新ペラに換わるのも痛い。このように2日目はとにかく何かと波乱が多い1日だった。

      そんな2日目を2走とも2連対したのは金子龍介【写真上】、枝尾賢、毒島誠の3人。金子は初日もスロー4コースからのまくり勝ちだったが、2日目前半は4コースから2着に食い込み、後半のイン戦はきっちり逃げて、初日から江夏満と2人、オール2連対の好走中。上位機を手にして、「気に入っているのはターン回りと回ってからの足」と成績通りの好感触を得ている。

      枝尾賢【写真上】は初日こそ乗り心地が悪く5着だったが、ペラ調整に正解を出して乗り心地が改善。前半のイン戦は毒島誠のうますぎるまくり差しに屈したが、3号艇で4コースになった後半は展開がズッポリはまって差し抜けた。「毒島さんにもついていけたし、同期の江夏とも試運転では一緒。このモーターにしては上出来ですよ」と笑顔がはじけた。

      毒島誠は12Rの接戦を競り負けて惜しくも連勝を逃したものの、前半の4コースからのまくり差しはお見事だった。こちらも上位機を手にしているが、「足はかなりいいと思います」と、最近なかなか聞かれなかった景気のいいコメントも聞こえてきた。ダービー連覇、そして大村のSG戦連覇(昨年メモリアル優勝)へ向け、大本命がいよいよ本格化してきた印象だ。

      大村SGボートレースダービーのレース情報やムービー特集、その他コンテンツはページ下の関連リンクよりご確認いただきたい。熱いレース展開に乗り遅れないようご注意を。

      予選・初日

       

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      今日のベストショットは7R、佐藤翼の4カドまくりで決まり! 前検のスタート特訓で「おおっ!?」と唸らせた非凡なスリット足は、やはり幻影ではなかった。穏やかな枠なり3対3から、佐藤のスタートはカド受け深川真二とほぼ同体。正確には20mほど手前で舳先が揃って、そこからスリットラインまでに佐藤の舳先が少し覗く隊形(コンマ03差)だったのだが、直後の12号機の伸び足といったらもう! 瞬く間に半艇身ほど抜け出し、伸びなり舳先を傾けるだけでインの馬場貴也まで軽々と飛び越えてしまった。教科書に載せたいくらいの鮮やかな4カドまくり。

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      このシリーズの直前まで、私は「現在の大村には、枠なりのスリット同体からまくりきれるモーターはない」と値踏みしていた。直近の5節ほどをチェックしての率直な感想だし、「カドまくりの利かない大村水面」という思いもあった。しかも、私の拙い鑑定では12号機はまったくのノーマークだったし(三島敬一郎は「A」評価、さすが!)。

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      だから昨日のスタート特訓ではいろんな意味で驚かされたわけだが、こんなサプライズはもちろん大歓迎だ。明日からもスリットからどんだけ伸びてくれるか、伸びてインを潰してどんな配当を演出してくれるか。そんなモーターがイン天国の大村にひとつ存在するだけでも、穴党にとっては夢が膨らむ宝物と言っていいだろう(翼本人はすでにバレバレの人気だけどw)。ちなみに、12号機の三島短評は「初下ろしから部品交換も出足、回り足はキラリ」と手前の足を高く買っているので、競り合いになってもヒケを取らない超抜機かも?

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      2012年、新鋭王座決定戦の優勝戦1号艇でコンマ+07のフライング欠場。あの痛恨の勇み足からはや8年の歳月が流れたが、エリート街道を歩んできた20代の翼に大きな紆余曲折を与える事件だったことは間違いない(これまでに参戦したSGは2018年のGPシリーズのみ)。プライベートで土屋南という美しい伴侶を得た直後に、第50位で滑り込んだダービーアタック。12号機とともに人生の転機をどこまで強く深く突き進んでいくか、舟券とともに見届けるとしよう。

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      さてさて、今日は第2Rでも「4カドまくり」が炸裂したのだが、こちらはパワー云々とは無縁の展開&スタート決着だった。まずはピットアウトから⑤深川真二と⑥江口晃生がツープラトンでオラオラの前付けアタック。1号艇の湯川浩司にとっては超激辛の番組で、「3年前の大村GⅠ優勝戦1号艇でFをやらかした罰ゲームだろ」などとうそぶく記者さんもいたが(笑)、とにかく深いイン戦を強いられた。で、内3艇がコンマ20前後で舳先を揃えたところに、4カドの②深谷知博がドカーーンのコンマ09トップスタート。この瞬間にカドまくりが約束されたと言っていいだろう。

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      こんな過酷なレースで2着に粘った湯川には「お疲れさま、よう頑張った」と労うしかないが、今節はこんなオッサン軍団の「オラオラパターン」が絶好の穴チャンスでもある。登録番号の古い順番に10人の名字を列挙すると【西島・江口・今垣・松井・前本・深川・守田・上平・徳増・原田】……外枠に入れば一触即発、何をやらかすかわからんオッサンズがこれほど揃うSGは珍しい。

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      今日の1Rでも⑥守田俊介が5コースに潜り込んで万舟のヒモ穴になったし、6Rは⑤松井繁が3コースまでガメて92倍の穴配当に貢献している。佐藤翼12号機を穴党のお宝パワーとするなら、このオラオラのオッサン軍団はさらに過激な大穴トレジャーと呼んでもいいだろう。また、この大ベテランたちが我が物顔でオラオラし続ければ、菊地孝平や白井英治、湯川浩司、山口剛、新田雄史などの後輩たちのハートにも炎が点り、ほとんどのレースが仁義なき熾烈なコース争奪戦になる可能性もあるな。
      「そういう進入争いは予想が難しくて好かん!」
      と目を背けるビギナーもおられるだろうが、穴党の私は今日の2Rのような“紛争”が大好物だ。明日の危険な?6号艇を紹介すると、2R深川、3R原田、4R山口、5R松井、8R菊地、9R湯川、12R吉川……一筋縄ではいかない妖しい1日になりそうな予感がするのは、私だけだろうか。
      最後に初日の全レースを見ての独断パワー番付を記しておこう。

      独断パワー番付

      S級(抜群パワー)
      ★★佐藤 翼(出A?・直SS)
      ★★前本泰和(出S・行S)

      A級(上位パワー)
      ★井口佳典(出A・直A)
      ★福来 剛(出B・行S)
      ★江口晃生(出A・行A)
      ★金子龍介(出A・直A)
      ★桑原 悠(出B・直S)
      ★守田俊介(出A・行A)
      ★峰 竜太(出A・直A)

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      昨日の段階でS指名した桑原18号機は試運転でゴキゲンな伸び足に見えたものの、いざ実戦では伸びに特化しようとした方向性と自慢の出足系統が喧嘩してやや不協和音を発するようなパワーに思えた。しっかり合わせきれば、全部の足が強い抜群パワーになるはずだ。他では毒島誠(まだペラがマッチしていない?)、今垣光太郎(今日はターン回りが今ひとつ)、寺田祥(悪くないが期待したほどの行き足ではなかった)あたりが上位の予備軍。

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      それから、穴っぽいところでマークしておきたいのが平高奈菜14号機と秋山直之69号機。平高は峰との足合わせで外から引き波にハメるほどの力強い旋回を見せていた。5・5着に加えて待機行動違反-7点と散々な1日ではあったが、だからこそ舟券的には狙って面白い存在とお伝えしておこう。
      秋山は1マークの混戦を回避する展開になってまったくレースに参加できず。大差の6着が人気に影響するかもだが、西山貴浩に完全Vをもたらした69号機がどこかで穴を演出する気がしてならない。それから、よもやのF2となってしまった石野貴之61号機のストレート足にも不気味な迫力を感じた。明日からはスタートは無理せず展開待ちのレースに終始するだろうが、あまりに人気が暴落するようならこっそりヒモ穴に絡めてみたいパワーではある。

      ボートレース大村(長崎県)の「SG第67回ボートレースダービー」が20日に開幕した。

      オープニングの1Rはスローの4コースから金子龍介がまくり勝ち。続く2Rでも深谷知博がカド4コースからまくって勝ち、全国一インが強い大村らしくない開幕となったが、その後は6Rで井口佳典【写真上】が2コース差し、7Rで佐藤翼が4カドからまくって勝った以外はインが勝利して8勝。強烈な伸び足を披露したのは佐藤くらいなので、2日目以降は徐々にインの勝利数が増えて行くかもしれない。

      初日注目の12Rドリーム戦は峰竜太がイン逃げ勝利。カド4コースの前本泰和が同体から伸びて肉薄、一瞬冷やっとする展開になったが、まくられることはなく、慌てず騒がずでしっかり握って回って勝ち切った。前本は惜敗だが、Wエース機の片りんを見せたのは間違いない。そして3着には前検弱めの気配ながらも上向かせてきた桐生順平が6号艇から食い込んでいる。

      予選組に連勝者は不在だったが、2、6号艇で1、2着と好走した井口佳典と、1回乗りを同体のカド4コースから伸びてまくり勝ちした佐藤翼【写真下】の気配が目立った。佐藤はF持ちで、このダービーは休み明け初戦でもあるのだが、いきなりコンマ05の踏み込み。先日、女子レーサーの土屋南(岡山)との結婚が報じられたばかりだが、約2年ぶり2回目の出場となるSG戦でシリーズの台風の目になるかもしれない。

      なお、9Rでは石野貴之が6コースからコンマ02の勇み足。あまりにも痛い、今期2本目のFに散った。1本目のF休みは消化しており、今期の事故率や出走回数は問題ないが、賞金ランクが現在26位で、グランプリ出場へ勝負駆けの立場。すでに決まっているあっせんは桐生周年と福岡周年のふたつだけなので、蒲郡チャレンジカップは休みが確定。残るGI戦ふたつを連続優勝すればグランプリのボーダーには届くが、60日の休みを控えて、それはなかなか難しい。連覇がかかるグランプリ出場に事実上、赤信号が点滅しだしたのは残念でならない。

      さらに60日の休みは来期に入るので、その来期はA1級の最低出走回数、90走をクリアできるかどうかが課題になる。

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      石野貴之(大阪=38)がまさかの今期2本目のフライング――。20日、熱戦の幕を開けたボートレース大村のSG「第67回ダービー」初日第9Rで6号艇・石野貴之が痛恨のフライング(コンマ02)を切った。

      今期はすでに5月の住之江SG「第47回オールスター」で1本目のFがあり、これが2本目。現時点で11月9~14日の福岡GI「67周年記念」まであっせんが入っており、同15日から60日のF休みとなる。そのため、11月24日からの蒲郡SG「チャレンジカップ」には出場できなくなった。現在、石野は獲得賞金ランク26位。連覇がかかる年末の大一番、平和島SG「第35回グランプリ」の出場は極めて難しくなった(残るGI2戦の結果次第…)。

      ボートレース大村のSG「第67回ダービー」が20日、開幕した。

      注目の初日メイン・ドリーム戦は1号艇の峰竜太(佐賀=35)がエース27号機を駆る4号艇・前本泰和(広島=48)のカド攻めをインからしっかり受け止め、逃げ切り快勝! 舟足に関しても「出足も伸びもまずまず」と引き続き良好なようで、自身初のダービー制覇に向けて2日目の2走も白星奪取の期待が高まる。

      2着の前本は「半信半疑でまだ分からない」と話すが、ドリーム戦でも展示タイムはトップ。機力に関しては上位レベルにあると判断してよさそうだ。

      予選組では井口佳典(三重=43)が1、2着と2走2連対発進。前半6Rでは出足の良さを示す差し切り勝ち。後半10Rでは6コースから1Mしっかり差し込んでの2着。特にこの6号艇での2着は価値が高いと言えよう。相棒36号機についても「いいと思います。ターンの立ち上がりが良かったです」と、高いポテンシャルをしっかりと引き出している。

      一方、初日2、2着と、こちらも2走2連対発進した池田浩二(愛知=42)だったが、こちらは「伸びが弱いし、乗りづらい」と気配に関してはイマイチな様子だった。

      注目モーター・前検情報

      S級(抜群候補)

      ★★桑原 悠=18号機

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       三島リストのSランク×私の2番手評価×数字もエース級でバレバレの銘柄級だが、やっぱ良いものは良い! 足合わせでは山口剛をスリット手前でグンッと突き放す力強さ。スタート練習でもスロー・ダッシュ問わずスリット近辺の加速感が素晴らしい。ただ、ダッシュではスリット前後に覗いた後にやや失速した感があり、現状は川崎智幸2000勝時の出足~行き足が強力だと感じた。ここからどこまで伸び足を付けて行くか、桑ユらしいパンチ力にシフトてもらいたい。

      ★★佐藤 翼=12号機

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      最終班の5人の中で「ケタチ」のスリット足! 1本目のスロー2コースはイン深谷知博とほぼ同体から瞬時に半分ほど出し抜き、さらに出て行くムード。足合わせの深谷の行き足もソコソコ良く見えたから、驚くほどのスリット足に見えた。書き込んだメモは「班で抜けてる??」。この見立てが正しければ、新婚ほやほやの家庭にでっかいボーナスを持ち帰るかも?(笑)

      ★★前本泰和=27号機

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      すべて早起こし~Fばかりだったが、ドリーム班の中でスリット付近の行き足がいちばん軽快に見えた。特にダッシュのときが目立っていたので乗り手に合わない仕様→手前に寄せる可能性もあるが、この軽快な加速感は軽視できない。本欄で前本をトップ級に指名するとGPシリーズ優勝などかなり相性も良いので大いに期待したい。同じドリーム班で三島S指名の毒島75号機は、この前本より常に劣勢に見えたのだがどうか。また、直近シリーズ(←丸岡正典)を制している峰13号機は、どっちかと言うとインからスタート勘を合わせる方向に重きを置いていた気がしたのだがどうだろう。

      A級(上位候補)

      ★寺田 祥=68号機

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      今節の「良く見えてしまったものは仕方がない」がコチラ。とにかく1本目のスロー3コースからの起こし→出足→スリット付近の行き足のツナギと加速感が波力満点で、内2艇を並ぶ間もなく交わし去った。ダッシュからはそれほど目立たなかったので、まさにスロー3コース向きか。68号機はまだA1選手が乗っておらず、未知数の魅力を秘めているかも。明日の11R3号艇が楽しみだ。

      ★今垣光太郎=70号機

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      ビッグレースでは伸びのない貧乏くじを引くことが多い光ちゃんだが、今節は前検から合格点。この70号機は三島11傑のみならず、私もつい先週まで「マニフェストの◎にしよう」と思っていた優良機。今日はスリットからグンと伸びるほどではないが、じんわり覗く感じで1マークまでに主導権を握れるはず。ならば、この男は伸びなり絞めまくりを敢行してくれるだろう。もちろん、3カド&4カド想定のレースで狙い撃ちたい。

      ★金子龍介=23号機

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      三島の「穴」にして私の5番手評価モーター、23号機。今日はスタート練習より徳増秀樹との足合わせで出口から軽快に出て行く押し足に魅力を感じた。キッチリ仕上がればその先の伸び足も上位レベルになるはずで、明日の1R4号艇でいきなりのカド一撃も想定しておきたい。選手もモーターも「眠れる獅子」状態から覚醒するかも!

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      他では福来剛の行き足、新田雄史の出足、深谷知博の出口からの押し足も良さげだった。でもって、私のマニフェスト◎=江口晃生44号機は可もなく不可もなくというレベル。おそらく明日には出足型にシフトされるはずで、私が惚れ込んだストレート足がどんな風に変化するのか。その気配をしっかり察してできる限り美味しい穴舟券に近づきたい。
      前検タイムです。

      前検時計TOP10
      ①佐藤 翼 6.72
      ②峰 竜太 6.73
      ③平高奈菜 6.74
      ④前本泰和 6.75
       徳増秀樹
       湯川浩司
       福来 剛
      ⑧上平真二 6.76
       井口佳典
       深谷知博

       やはり、班では別格に見えた翼クンがトップ! このストレート足×まくり屋のコラボは本当に楽しみで、今節の台風の目になってくれると信じたい。ちなみに桑原悠は6秒79でしたが、明日にはもうひとつふたつ時計を縮めてくれると思います。

      前検ワースト5
      ①山口 剛  6.89
       上野真之介
      ③桐生順平 6.88
      ④萩原秀人 6.87
      ⑤守田俊介 6.85
       平本真之

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      うーーん、この中でいちばん心配なのはドリーム戦士の桐生。他が良いせいもあってか、班の中では出足からスリット足から明らかに劣勢な足色でしたね。明日の12Rまでたっぷり時間があることだし、あるいはセット交換などの大きな手術に踏み込む可能性も想定しておきたいっすね。ドリーム6号艇でこのままの足では苦戦必至だと思います。直前情報に注目してください。

      大村のエースは75号機。

      モーターは6月18日に初下ろしされた。初下ろしで西野翔太が乗った11はとにかく伸びが凄かった。その後も動きは順調。
      「ヴィーナスシリーズ第10戦」の山下友貴は最終日に連勝を飾り、後半はカドから一気に伸ばして捲り切っている。伸び型を好む選手が引き当てれば、なお面白いだろう。
      7月のG2誕生祭で篠崎仁志が優勝した27も力強い。スリットの伸びというよりは、こちらは出足、回り足の方が強めに映る。堅実に着を拾うには持ってこいだ。
      行き足から伸びが目立ってきたのが75。お盆シリーズで操った郷原章平は攻めるレース連発で予選トップ通過を果たした。その後に乗った高憧四季は、F持ちながらも節間でコンマ01のスタートが2回あり「勘よりも早い」ということは、それだけ足がきていたということだろう。
      30はどの足も高水準。8月までに5人が乗っているが、松田竜馬、遠藤エミを優勝に導いている。

      モーター評価

      番号2連率勝率出足伸び周り足ワンポイントチェック
      7553.3%6.13郷原章平が伸び強力でお盆節イチ
      5833.3%5.27全速スタートなら伸び中枠で魅力
      2742.8%5.81誕生祭は篠崎仁志がV。出足良い
      1138.1%5.52伸びに特徴。全速スタートで威力
      1258.1%6.79ギアケース、キャリボ交換で上昇
      1440.0%6.51レース足が抜群。道中の競り強い
      1856.1%6.49チルトを跳ねてもレース足に威力
      7040.9%5.3乗り手選ばず出足、回り足が良い
      7337.7%5.78誕生祭では平尾崇典が評判の伸び
      3739.1%5.76出足イマイチも伸びは良く一撃注

      第67回ボートレースダービー出場選手・ドリーム戦

      ドリーム戦

      ボートレース大村

      所在地〒856-0834
      長崎県大村市玖島1-15-1
      電話番号0957-54-4111
      交通・アクセス・長崎空港からタクシーで15分・長崎自動車道大村I.Cから車で15分
      ・大村駅から無料タクシー運行
      ・長崎、佐世保、伊万里、佐賀、鹿島、島原、県界から無料ファンサービスバス運行
      ・大草港、時津港、長与港から無料ファンサービス連絡船運行
      ※場外発売時にはバス、タクシー、連絡船の運行内容が変わります。
      特徴まとめ
      ・イン最強水面
      ・徹底したイン優遇番組
      ・水面もイン有利なレイアウト
      ・不安定な風によりスタートを決めにくく、結果イン有利
      ・2コースは追い風時に「差し」率、2着率上昇
      ・3コースの2・3着率は高く、左横風・向かい風で上昇
      ・4コースの「まくり」比率は高く、向かい風・左横風で増加
      ・5・6コースはイン逃げ時のヒモ付け一考
      ・ナイター開催移行後は3桁配当が増加し、平均配当も低下
      ・モーター勝率の信頼度が低いので、公式サイトで確認必須

      大村は1コースが強い。

      大村ボートの最近のレース傾向は、やはりインが強い、ということ。

      半年間(2020年4月1日から9月2日まで)のイン1着率は64.9%、2連率は80.3%、3連率は86.9%。全国トップは徳山(イン1着率68.2%、2連率82.0%、3連率88.5%)に明け渡したが、それに次ぐ数字だ。

      もちろん、インに主力選手が置かれる番組が多いというのもあるが、たとえB級でもモーターが戦えるレベルであれば、1Mを先取りそのまま押し切るシーンも多々ある。そのため、選手の実力差が少ないSGやG1での舟券作戦では、インを軸に組み立てることが特に必須となる。

      基本的には内枠中心の舟券作戦になるが、外に伸び仕様の選手がいる場合は、2、3着に押さえておくと思いがけず配当が良くなることもあるので、展示気配にも注目したい。
      こうしたインが強い大村で波乱が起こるとすれば、進入が乱れた時と、強風で水面が荒れた時。前付けに動く選手がいて、内の進入が深くなると、逃げが決まらないことがある。

      また、風が強くて水面に白波が立つような状態の時も、インが弱くなる傾向があり、高配当が飛び出すケースがある。進入隊形や水面状況をしっかり見極めるのは、舟券作戦において重要なカギになる。

      ピックアップレーサー

      西山貴浩

      まず一番の注目は西山貴浩選手になります。

      今年7月のボートレース大村での一般戦で完全優勝を成し遂げています。本人にとって良い印象しかないでしょう

      そして直近の斡旋のボートレース徳山で見事念願のG1をとり勝率ももうすぐ8点台が見えています。

      今年一番乗っている選手と言っても過言でもないです、実力も一流になってきています。完全優勝、G1を獲得した勢いをそのままにSG制覇なんてこともありえるかもしれません。

      原田幸哉

      地元のエース原田幸哉選手にも注目です。

      元々は愛知支部でしたが、沖縄に引っ越しをしたことを期に長崎支部に移籍しました。

      近況リズムが良いとは言えませんが、実力、テクニックは一級品ですから、地元のSG気合が入っていないはずがないです。要注意の存在です。

      平高奈菜

      女子唯一の参戦、6月の転覆事故での骨折を乗り越えた平高奈菜。リズムの方は良いとは言えないが、そろそろ本調子に戻し、SGオールスターの時のようなキレキなレースが見たい。

      SGボートレースダービーとは

      単純明快ですね、その年のナンバーワンを決める大会と言っていいと思います。

      こう書くとそれはグランプリと一緒と思うでしょうがグランプリは賞金ランキングです。

      ボートレースダービーは勝率になります。

      出場資格
      前年優勝、グランプリ優出6名、直近のSGボートレースメモリアル優勝、前年8月1日~7月31日の勝率上位者。
      優勝賞金
      3,900万円
      勝率上位選手が出場する、最も歴史と権威のあるSG競走です。
      SGの優勝賞金はクラシック、オールスター、メモリアル3,900万円。グラチャン、オーシャン、チャレカが3,300万円。グランプリシリーズが1,800万円になっています。格付けが少し違うのかも知れませんね。

      直前コラム

      元ボートレーサー土屋幸宏が分析!!ダービーは“ナイター巧者”を狙え。

      桐生白井がナイター勝率8点超え
      先物買いなら磯部が舟券の魅力十分!!

      SGで勝つにはナイター攻略が必須

      1997年に桐生で始まったナイターレースは、現在7場まで増えた。昨年は住之江で初のナイターグランプリが開催されるなど、ナイターSGが増えている。今年は9つあるSGのうち4つがナイター開催だ。グランプリを目指すなら、“昼夜の二刀流”であることが必要だ。

      2019年以降のナイターSG・GI成績を調べた。勝率1位は峰竜太(佐賀)の8.62で、桐生順平(埼玉)と白井英治(山口)も8点勝率を残している。この3人がナイター巧者と言えるだろう。

      昨年の賞金王・石野貴之(大阪)は7優出V4と勝負強さが光る。井口佳典(三重)は6月大村周年を制すなど8優出V2と安定感がある。大村SG、そしてダービー連覇の懸かる毒島誠(群馬)をはじめ、池田浩二(愛知)、湯川浩司(大阪)、茅原悠紀(岡山)らSG覇者も好成績を残している。

      出場選手ナイター勝率ベスト10
      (2019年1月~2020年8月/SG・GIのみ。50走以上)

      若きナイター巧者・磯部が波乱を起こす

      そんな中で、勝率7位にいるのが磯部誠(愛知)だ。磯部はモーニング&デイ開催の17場では勝率6.73だが、ナイター7場では勝率7.62と1点近く高い。地元の蒲郡で2度のGI優出、SGでは昨年の住之江GPシリーズで初の予選突破を果たした。さらにナイターの6コース戦は8走して2勝し3連単は88,620円と23,060円、3着も3回と舟券の魅力も十分。今年V5、9月のびわこYダービーでドリーム1枠になるなど調子も上々で、得意のナイターで一気にスターダムへのし上がるか。

      ちなみに、今年あった2つのナイターSGのドリーム戦は、峰、白井、毒島の3人で1~3着を独占している。今回も3人揃ってドリーム戦に出場するが、結果はいかに?

      歴代優勝者

      開催年(会場)選手名枠番決まり手
      2019年(児島)毒島誠1逃げ
      2018年(蒲郡)守田俊介1逃げ
      2017年(平和島)深川真二2差し
      2016年(福岡)瓜生正義1逃げ
      2015年(浜名湖)守田俊介1逃げ
      2014年(常滑)仲口博崇1逃げ
      2013年(平和島)瓜生正義1逃げ
      2012年(福岡)丸岡正典2差し
      2011年(平和島)池田浩二1逃げ
      2010年(桐生)瓜生正義4差し

      まとめ・追記

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